心8 ページ44
蓮side
目を覚ましたAは、やっぱり様子がおかしかった。
特に点滴を触られることへの恐怖があるみたいで…
誰か1人が抱っこして気を逸らしてる隙に、
もう1人がさっと点滴パックを交換する。
そうしないと過呼吸発作を起こすようになった。
自分に殺意が向けられたって、幼い心だとしても伝わるんだ。
そしてもう一つは、食事の問題。
いろんなことが重なりすぎて、食べ物を受け付けなくなったんだ。
飲み物はかろうじて飲めるけど、
それでも飲んでほしい量には到底届かなくて。
栄養障害もあるから、ほんとはいっぱい食べてほしいんだけど、
無理強いもできないじゃん?
だから、可哀そうだけど経鼻経管栄養をすることになった。
.
辰「大丈夫、みんないるからね?」
ベッドを囲むようにして俺と辰哉くん、照くん、翔太くんが集まって、
亮平くんがチューブを入れることになった。
Aにはちゃんと説明はして頷いてはくれたんだけど、
たぶんあんまり理解できてないと思うんだ。
だから何があってもいいように人数を増やしてやることになった。
亮「ごめんね、頑張ろうね。」
亮平くんが声を掛けて、Aの鼻にゆっくり入れていく。
A「っ…う・・・んんっ…」
照「A?ごっくんだよ?」
A「んあっ・・ゲホゲホッ!おえっ!」
喉のところまで来て一番苦しいところ。
目からぽろぽろ涙を流して咳きこむAの身体を、
少しでも楽に飲み込めるようにさする。
翔「A?大丈夫大丈夫。
ごっくんしてごらん?・・・そう、上手。(撫)」
やっと喉がゴクッと動いて、
そこからは亮平くんの手際の良さであっと言う間に終わった。
亮「よし、オッケー。
頑張ったー。(撫)」
A「うっ・・・ふぇぇぇん…」
蓮「よしよし、偉かったよA。(撫)」
これであとは注入時に戻さなければひとまず安心なんだけど。
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ナナハ(プロフ) - さん» ありがとうございます。☺️ (2022年4月4日 11時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
- 好き! (2022年4月4日 11時) (レス) id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
- (2022年4月4日 11時) (レス) @page4 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
ナナハ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます。直しますね。 (2022年4月3日 13時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 件さってなってますよ (2022年4月3日 13時) (レス) @page3 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナハ | 作成日時:2022年4月2日 20時