ぬくもり2 (ページ39)

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心3 ページ39

亮平side

大我から幼くなってるのは悪いことじゃない、もう一回小さいころからやり直してるんだよって言われてから、

俺たちのAへの甘やかし度はどんどん増して言ってる。(笑)

やってほしいって言えなかったり人の顔色を伺いすぎるところは変わらないけど、

そこはあまり気にしないことにした。

Aの優しい一面でもあるからね。

．

A「りょうちゃー…」

亮「はーい？どうしたの？」

A「んう…」

亮「ふふっ、おいで？」

話し方も幼さを増したけど、めっちゃ可愛い。

Aってさ元々平均よりかなり小さくて細いんだ。

そこは俺らの悩みの種でもあるんだけど。

たぶん小学1年生と同じくらい。

一時期病気も考えて調べたことがあるんだけど、

成長ホルモンとかの問題というよりは、栄養を吸収してエネルギーに変える力が弱いみたい。

小さいころからあまり食べなかったって葉山さんも言ってたしね。

あとは飲んでる薬の影響とかもあるかなって。

で、そういうところも相まって、可愛さが増すんだよね。

A「りょうちゃん、こっち。」

亮「はーい。(笑)」

手を引かれて連れて来られたのは病室。

病棟の中でもステーションや他の子の前では前までのAと大して変わらない。

それが病室に入るととたんに甘えん坊になる。

この子にとって俺たちが特別な存在になれてるのかなって。

A「お外…」

亮「お外行きたい？」

A「…んーん・・・鳥さん。」

亮「あー、鳥さんいたね。(撫)」

窓の外を指さして鳥がいることを教えてくれた。

純粋で想像力が豊かで、誰にでも優しい。

ほんと、自慢の妹だよ。