ぬくもり2 (ページ36)

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母からの愛10 ページ36

慎太郎side

どうも、救命救急の森本慎太郎でーす！

あっ、えっとね、なんで急に俺が出てきたかって言うと、

今日Aちゃんがここに入院してるから。

ICUってさ、居心地のいい場所じゃないでしょ？

機械音はするし、スタッフはバタバタしがちだし。

それでAちゃんはさっきから寝れないみたい。

．

慎「どう？大丈夫そ？」

ベッドサイドでAちゃんに寄り添っている辰哉くんに聞いてみる。

6人も目黒と康二も、残るって聞かなかったんだけどね。

辰哉くんが今日は休みなって。

照くんなんかすっごい顔してたよ？

そりゃ大事な妹が・・・って考えたらそうなるのもわかるけどさ。

ここでみんなが倒れちゃうと大変でしょってことで。

俺は今までに何回か、Aちゃんとも面識があったから、初めましてじゃないんだ。

．

辰「ふぅ…」

慎「お疲れ。寝た？」

辰「うん。・・・なぁ慎太郎。」

慎「ん？」

辰「大我って今忙しいかな。」

慎「まぁ忙しくないってことはないだろうけど、大丈夫じゃない？

Aちゃんでしょ？」

辰「うん。もう限界超えちゃったんだろうなって。

お母さんからいらないって言われてさ…

この後もし心とか身体に何かしらあった時、大我にもサポート頼みたくて。」

その夜の辰哉くんはすごく悲しそうだった。

辰哉くんだけじゃないけど、あんな辛そうな顔見てられないよ。

俺も何かできることがあったらサポートしたい。

きっと他の仲間もそう思うんじゃないかな。