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母からの愛2 ページ28

雪子side


A「おばあさま、お久しぶりです。」





久しぶりにここ、宝生で会ったAは、


やっぱり病院で会ったAと全然違っていた。


表情も立ち居振る舞いも話し方も。


そのすべてが小学3年生の女の子とは思えない、洗練されたもので、


これを強要したのが自分の娘だということに、胸が痛んだ。




雪「いらっしゃい、A。


こっちおいで?」


A「はい。」




自分の座っているソファにAを呼び、そっと抱き寄せた。


A「おばあさま?」


不思議そうに見上げてくる孫の顔を見て、愛しさが沸き上がる。




雪「ごめんね。


私がもっと早く当主になれてれば、あなたにこんな辛い思いさせる日も早く終わらせてあげられたのに。」


A「おばあさまが謝ることじゃないですよ。


私がお母様の期待に応えられなかっただけなんです。


それなのに、お仕事のことも、新しいお家のことも、本当にありがとうございました。」




私の目をしっかりと見て頭を下げたA。


それから、お母様のことをお願いしますとまた頭を下げられた。




雪「辰哉たちと楽しくね。


何かあったら葉山でもいいし、私でもいいから、我慢しないのよ?」


A「はい、ありがとうございます。


失礼します。」




ドアが閉まる最後の瞬間まで、私はAを見つめ続けた。


この家をもっともっと住みやすいいい家にしていくことが私の使命だと思ってる。


もうAみたいに辛い思いをする子供を作らない家にしていきたい。

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ナナハ(プロフ) -    さん» ありがとうございます。☺️ (2022年4月4日 11時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
    - 好き! (2022年4月4日 11時) (レス) id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
    -   (2022年4月4日 11時) (レス) @page4 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
ナナハ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます。直しますね。 (2022年4月3日 13時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 件さってなってますよ (2022年4月3日 13時) (レス) @page3 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナナハ | 作成日時:2022年4月2日 20時

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