ぬくもり2 (ページ23)

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退院に向けて5 ページ23

照side

検査室にAを抱いて入り、翔太と交代した。

不安そうなのは変わらなかったけど、

それでもみんなに手を握ってもらって眠ったA。

辰哉が先に検査を終わらせて、

俺も、何事もなく終えられた。

．

照「もう少し目は覚めないはずだから。」

涼「了解。

起きたら呼ぶよ。」

照「ん、サンキュ。」

ほんとはずっとAの傍にいてやりたかったんだけど、

案の定呼び出しが掛かっちゃって。(苦笑)

他のみんなもバタバタしてるから、

涼太に来てもらっててほんとよかったよ。

．

照「A？わかるかー？」

数十分後、涼太からの連絡がきて行ってみると、

起きたばかりでまだぼんやりしてた。

A「んう…」

照「ひーくんの声聞こえたら、手ぎゅぅってしてごらん？

・・・ん、大丈夫そうだね。

よく頑張ったなぁ。(撫)」

涼「飲み物飲めたら点滴外すよね？」

照「うん。

でもまだぼーっとしてるし、もう少し後のほうがいいと思う。」

涼「そうだね。

ねぇ照、もうここいれる？」

照「うん。どっか行くの？」

涼「見てあれ。(苦笑)」

照「ん？・・・あー、行ってら。(苦笑)」

Aの部屋のドア開けっぱなしにしてたから、

ステーションから何か言いたそうにちらちら見てるナース発見。

あの子、涼太がメインになって指導してる子だよ。

涼太は基本優しいからね、後輩からもいろいろ聞かれやすくて大変だろうな。

A「んう・・・だ、こぉ…」

照「うん、抱っこしようね。」

そんなことを考えてたら、Aが抱っこのおねだり。(笑)

モニターはもう少し付けててほしいから、ベッド座って抱っこすることにした。