退院に向けて4 ページ22
辰哉side
照と共に1時半ごろAの病室に向かった。
俺は骨髄検査、照はカテーテル検査をやる予定。
今回の2日間でこの二つの検査が一番大きいから、
今日はこれだけにしてあるんだ。
.
辰「A・・・あれ?翔太と涼太。(笑)」
照「そんな狭いとこで。(笑)」
ベッドにAを真ん中にして布団にくるまってるんだけど。
端っこの涼太が今にも落ちそう。(笑)
翔「Aがさぁ、放してくれなくて。(笑)」
辰「あー、なるほどね。
涼太はさっき来たとこ?」
涼「うん。
顔見に来たら捕まっちゃった。(笑)」
今日涼太は休み。
でも確実にAにずっと寄り添える人がいたほうがいいってことで、
涼太に検査後ついててもらうことになったんだ。
俺たちは一応仕事中だし、
もしも何かあったらそっちの対応に入らないといけなくなるかもでしょ?
照「で、Aさん?(笑)」
辰「お顔みーせて。(笑)」
A「んう…」
声をかけながら照と布団を捲ってみると、
うつぶせの状態で枕に顔を埋めてて、翔太と涼太に両手で抱き着いてた。
これは、相当怖がってるなぁ。
寝てる間とは言ってもねー。
照「A?これ、頑張ったんだって?すごいじゃん。」
A「…ん。…たかった…」
照「うん、痛かったね。
でもこれ頑張ってくれたから、もう今日は痛いことないよ?」
A「…違うお部屋…」
照「そうだね。
お部屋は違うけど、みんな一緒だから怖くないんだよ?」
A「…ん。」
目線を合わせながらゆっくり伝える照に、Aの気持ちも決まったみたい。
やっぱりAと照の間には、特別感があるよなぁ。
257人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナナハ(プロフ) - さん» ありがとうございます。☺️ (2022年4月4日 11時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
- 好き! (2022年4月4日 11時) (レス) id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
- (2022年4月4日 11時) (レス) @page4 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
ナナハ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます。直しますね。 (2022年4月3日 13時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 件さってなってますよ (2022年4月3日 13時) (レス) @page3 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ナナハ | 作成日時:2022年4月2日 20時