退院に向けて3 ページ21
翔太side
A「んー……やぁ…」
翔「やだけど動くと危ないからな?」
.
病室のベッドにAを膝に乗せて座って、
身体と腕が動かないように固定した。
Aって注射苦手なんだよな。
まぁ好きな人なんてなかなかいないだろうけど。
俺も嫌いだもん。
康「よし、ちょっと冷たいでー。」
A「んん…」
翔「目閉じてな?
見ると余計怖くなるから。」
A「んっ。(うるうる)」
康二に左手を差し出した状態で、
俺の肩に顔埋めてる。
康「A?今からちょっと痛いで?
いちにーのさん…」
A「…うぅ…」
翔「よしよし、いい子。」
ルート確保のついでに採血もしてしまおうってことになったから、
ちょっと時間かかるんだよね。
その間もずっと、俺に抱き着いたまま。
途中から肩のあたりが濡れてるなって思ってたら、
終わって顔を覗くと涙でぐちゃぐちゃ。(笑)
こうやって素直に泣けるのも俺らにとっては嬉しいことなんだけどね。
まぁ、Aの辛そうな顔は見たくないけど。
康「頑張ったなぁA。
じゃぁしょっぴーあとお願いな。
検査回してくるわ。」
翔「ん、了解。」
スピッツを持った康二が出て行って、
しばらくの間俺はAを抱っこし続けた。
この子、めっちゃ軽いから全然苦じゃないんだよ。
何より可愛いし。
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ナナハ(プロフ) - さん» ありがとうございます。☺️ (2022年4月4日 11時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
- 好き! (2022年4月4日 11時) (レス) id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
- (2022年4月4日 11時) (レス) @page4 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
ナナハ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます。直しますね。 (2022年4月3日 13時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 件さってなってますよ (2022年4月3日 13時) (レス) @page3 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナハ | 作成日時:2022年4月2日 20時