あの日のこと2 ページ15
ソラside
Aのベッドにもぐりこんで話し込むことはよくある。
入院する前もAの部屋に行ってたんだ。
葉山はAのいい理解者だけど、やっぱり使用人で…
Aのほんとの気持ちを聞けるのは僕だけだった。
でもここに来て、一気にAの見方が増えてくれた。
特に6人のお兄ちゃんたちはAをほんとの妹みたいに思っててくれてて、
いとこ同士だってわかってからは、もっともっとAのことを気に掛けてくれてる。
退院のあとも一緒にいてくれるみたいだしね。
だから、僕も挨拶しときたいなって。
僕たちの過去も知ってもらえるいい機会かなって。
.
A「ソラはさ、お兄ちゃんたちのこと知ってたの?」
ソラ「知ってたよ。」
A「えー、なら教えてくれたってよかったじゃん。」
ソラ「来る時が来たらわかるって思ってたからさ。実際そうだったし。」
A「まぁ、そうなんだけど。」
ソラ「ふふっ。
じゃぁ、近いうちに。」
A「うん。お兄ちゃんたち集まれるのいつか聞いとく。」
ソラ「うん。じゃぁまたね。」
A「えっ、もう行っちゃうの?」
ソラ「時計見てみ?もう1時。」
A「・・・ん。」
ソラ「ふふっ、明日も来るから。」
頑張り屋さんで、でもほんとはすっごい寂しがり屋さんで繊細。
そっとAの身体を抱きしめてから、僕は向こうの世界に戻った。
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ナナハ(プロフ) - さん» ありがとうございます。☺️ (2022年4月4日 11時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
- 好き! (2022年4月4日 11時) (レス) id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
- (2022年4月4日 11時) (レス) @page4 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
ナナハ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます。直しますね。 (2022年4月3日 13時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 件さってなってますよ (2022年4月3日 13時) (レス) @page3 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナハ | 作成日時:2022年4月2日 20時