ひーくんとお出かけ6 ページ13
辰哉side
照「ただいま。」
辰「おかえり。A寝てるじゃん。」
照「うん、疲れたみたい。」
辰「そっか。あっ、荷物持つよ。」
照「ん、ありがと。」
なんかいろいろと買ったみたいで、照から二つ袋を受け取る。
.
辰「どうだった?楽しめた?」
ベッドにAを寝かせた照に小声で聞いてみる。
照「楽しかったよ、Aの笑顔も見れたし。
ただやっぱり、Aのままで外に出るのは初めてだったから。」
辰「そうだよな…」
照「俺がさ、服とか買った時にお金出すと、ちょっとパニック気味になってさ。
買ってもらうってことが初めてなんだって。」
少し悲しそうに眠るAの頭を撫でた照。
俺たちも両親が仕事で忙しかったとはいえ、
おもちゃを買ってもらったり、ものじゃなくても旅行や外食に行ったりした。
どんなに忙しくても、無理やりにでも時間を作って、
家族でたくさん遊んだ。
それが普通だった。
きっとAは、そういう経験をしてこなかったんだろうね。
照「宝生で外行ったら落ち着いて動けることでも、やっぱりAのままだとね。
でもさ、せっかく抜け出せたんだし飾らないAでいてほしいじゃん。」
辰「うん、そうだね。
少しずつでいいんじゃない?
みんなで楽しいこといっぱいして、経験してさ。」
照「うん。」
辰「照も疲れたでしょ?
ちょっと寝たら?」
照「じゃ、そうさせてもらうよ。
ありがとな、辰哉。」
辰「ふふっ、うん。おやすみ。」
Aの隣に潜り込んで、大切そうに抱きしめた照を見て、
俺はそうっと病室から出た。
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ナナハ(プロフ) - さん» ありがとうございます。☺️ (2022年4月4日 11時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
- 好き! (2022年4月4日 11時) (レス) id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
- (2022年4月4日 11時) (レス) @page4 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
ナナハ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます。直しますね。 (2022年4月3日 13時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 件さってなってますよ (2022年4月3日 13時) (レス) @page3 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナハ | 作成日時:2022年4月2日 20時