検索窓
今日:24 hit、昨日:26 hit、合計:74,453 hit

ひーくんとお出かけ6 ページ13

辰哉side


照「ただいま。」


辰「おかえり。A寝てるじゃん。」


照「うん、疲れたみたい。」


辰「そっか。あっ、荷物持つよ。」


照「ん、ありがと。」




なんかいろいろと買ったみたいで、照から二つ袋を受け取る。





辰「どうだった?楽しめた?」


ベッドにAを寝かせた照に小声で聞いてみる。


照「楽しかったよ、Aの笑顔も見れたし。


ただやっぱり、Aのままで外に出るのは初めてだったから。」


辰「そうだよな…」


照「俺がさ、服とか買った時にお金出すと、ちょっとパニック気味になってさ。


買ってもらうってことが初めてなんだって。」




少し悲しそうに眠るAの頭を撫でた照。


俺たちも両親が仕事で忙しかったとはいえ、


おもちゃを買ってもらったり、ものじゃなくても旅行や外食に行ったりした。


どんなに忙しくても、無理やりにでも時間を作って、


家族でたくさん遊んだ。


それが普通だった。


きっとAは、そういう経験をしてこなかったんだろうね。




照「宝生で外行ったら落ち着いて動けることでも、やっぱりAのままだとね。


でもさ、せっかく抜け出せたんだし飾らないAでいてほしいじゃん。」


辰「うん、そうだね。


少しずつでいいんじゃない?


みんなで楽しいこといっぱいして、経験してさ。」


照「うん。」


辰「照も疲れたでしょ?


ちょっと寝たら?」


照「じゃ、そうさせてもらうよ。


ありがとな、辰哉。」


辰「ふふっ、うん。おやすみ。」




Aの隣に潜り込んで、大切そうに抱きしめた照を見て、


俺はそうっと病室から出た。

あの日のこと1→←ひーくんとお出かけ5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
257人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 家族 , 医者
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ナナハ(プロフ) -    さん» ありがとうございます。☺️ (2022年4月4日 11時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
    - 好き! (2022年4月4日 11時) (レス) id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
    -   (2022年4月4日 11時) (レス) @page4 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)
ナナハ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます。直しますね。 (2022年4月3日 13時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 件さってなってますよ (2022年4月3日 13時) (レス) @page3 id: 1658b9265a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ナナハ | 作成日時:2022年4月2日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。