Tea for two 【短編集】 (ページ8)

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cappuccino*5 ページ8

「カプチーノを一杯ください。」

通い慣れたカフェのカウンター。
見慣れたお兄さんの姿はなかった。

「Aちゃん、久しぶり！、、、ってそうでもねぇな笑」

「そうだよ、2ヶ月前に会ったばかりでしょ、チャニョル。」

高2の秋に転校した私は、新しい高校でそこそこ平穏に過ごしていた。
案外簡単に友達もできた。
それから都会の大学に進学できたし、とにかくまぁ、平凡ながら充実した日々を送っている。

当時の級友であるこの男、パクチャニョルとはずっと定期的に連絡を取っていて、食事をしたりする間柄だ。

今日は高校時代の恩師の結婚式のために、地元に帰って来た。

懐かしい店内に想いを馳せながら、先ほどオーダーしたカプチーノに口をつける。

「あれ、カプチーノってこんなに苦かったっけ？やっぱりレイさんが淹れたのが飲みたかったなー。」

「あ、砂糖とってこよっか？」

パクチャニョルが気を利かせてカウンターからスティックシュガーをとって来た。

「わかってないなぁ、そういう問題じゃないの。甘さもそうだけど、レイさんとお話をしながら飲むカプチーノが一番なの。本当はね、飲み物よりもあのすてきな店員さんに会いたいがためにここに来てたんだから。」

私の中で、あれを越えるものはないの。

そりゃ、これだけ月日も経ってるし、今日いきなり来て、彼が出勤してる保証もなかったしね。

会えなかったのは残念だけど、また来ればいいか。

私は甘美なここでの記憶を思い出しながら、苦いカプチーノを飲み干した。

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数学サタデイを読んだことのない方にも伝わるように書いたつもりですが、なかなかわかりにくくなってしまって、、、
意味わかんないよ！ってなった方申し訳ありませんm(_ _)m
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