Tea for two 【短編集】 (ページ3)

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hot cocoa *3 ページ3

「忘れたくないよ、」

ちゃんと喋りたいのに、涙で声が詰まる。

今更何を言う、という感じだろう。
私は今、最低な女の子だけど、気付いてしまったものは仕方がない。

「私、もう少し早く気が付けばよかった。」

「写真に写るかっこいい彼に上辺の恋をするくらいなら、私がブルーなときにホットココアをくれるような男の子に恋したかったな。」

「こんなに大切なこと、なんで気付かなかったんだろう、もう少し早く気付いてたら、私もあそこのカップルみたいに幸せだったのかな、」

「やめろよ、俺が泣かせたみたいになるじゃん」

そういって抱き寄せられた。
視界が真っ黒になる。

「別にそんなの今からでもいいじゃん。」

「ビョンベッキョン、心広いからさ、馬鹿なAのこと許してあげるよ。」

「女は失恋したときが狙いどきって言うしなw」

「もう、最低」

こんなときにも冗談を言う彼が愛おしくて、胸元をトントン、とグーで叩いた。

冷たい風が吹く。

彼の腕の中は、ココアよりも温かい。

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ずっと書こう書こうと構想を考えていたお話ですが、もたもたしているうちにめちゃくちゃタイムリーなテーマのお話になってしまいました(-_-)
申し訳ありません狙ったわけではないのでどうかお許しをm(_ _)m

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