17.ディレクレの定理 ページ17
今週も土曜日がやってきた。
宿題を済ませているのもあって私は気分がいい。
そして、先週行ったカフェで朝食をとることにした。
お店をちらっと覗くと、この前のお兄さんがカウンターに立っているのが見えた。
「いらっしゃいませ〜、おはようございます」
お兄さんのふんわりとした優しい笑顔と声がお店の雰囲気に合っている。
「お、おはようございます。」
つい、つられて挨拶をしてしまった。
お兄さんはふふっと笑うと、
「今日も僕のおすすめお出ししましょうか？」
そう言って首を傾けた。
一瞬、先週来た私のことを覚えていたのかと思って驚いたけど、きっとこういう接客のお店なんだろうと思った。
すごいなぁ、店員さんて。
「お席にお持ちするので少々お待ちくださいね。」
そう言ってキッチンに歩いて行くお兄さん。
ふわりと良い香りがした。
やっぱりだ、かっこいい男の人は良い匂いがする。
私はその間、キムジュンミョンの補習の予習をすることにした。
それと宿題でよくわからなかったところをピックアップしておこう。
ルゥハンは確かに数学はできるが、教え方が雑だった。物理教師に頼った私が悪いのだけど。
改めてキムジュンミョンに聞いた方がわかる気がする。
「お待たせいたしました〜」
かっこいいお兄さんが私の注文を運んで来たので、急いで筆記用具をどかす。
「へぇ〜、数学の勉強してるんだね、難しそう。あっ、今日はフレンチトーストにしてみました。」
お兄さんは私のノートを覗き込むなり注文をテーブルに置いた。
「カプチーノはこの前とっても美味しそうに飲んでたから、また出してみたよ。」
私は多分驚いた顔をしていたんだと思う。
お兄さんはそんな私の間抜け顔を見て笑った。
年上の男の人相手にこんなことを思うのは失礼だろうけど、笑ったときにできるえくぼがとっても可愛らしい。
「あっはは、私のこと覚えてたの？って？勿論だよ。あなただって僕のこと覚えてたでしょう？」
「また来てくれるのかな、お人形みたいに可愛らしい学生さん。」
このカフェ店員は、冷静に考えるとこの人何言ってんの？ってことをお客さんに言ってるわけなんだけど、なぜか様になっているのが不思議だった。
私はただただ彼のミステリアスな瞳に吸い込まれそうだった。
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月子(プロフ) - はにはにさん» はじめまして、コメントありがとうございます（ ; ; ）そんな風に言っていただけてとても嬉しいですm(_ _)m始めから最後まで読んでくださり、ありがとうございます（ ; ; ） (2017年10月15日 9時) (
レス) id: a6497a8f4f (このIDを非表示/違反報告)
月子(プロフ) - サクラさん» はじめまして、コメントありがとうございますm(_ _)mこんなお話を楽しみにしていただけて嬉しい限りです（ ; ; ） (2017年10月15日 9時) (レス) id: a6497a8f4f (このIDを非表示/違反報告)
はにはに(プロフ) - 初めまして！このお話が出来たばかりの頃から読ませて頂いてたのですが本当にこのお話が大好きでした！更新の通知が来る度にワクワクしてましたし私普段コメントはしないのですが一言言いたくて初めて感想のコメントをさせていただきました。新作も期待してます＾＾ (2017年10月9日 16時) (レス) id: 3c6e49ba34 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - はじめまして、久しぶりに更新が待ち遠しい作品に出会えて嬉しいです！番外編？も期待してます（＾Ｏ＾） (2017年10月9日 0時) (レス) id: 96df8fe841 (このIDを非表示/違反報告)
月子(プロフ) - mareさん» こんばんは〜嬉しい限りです(T . T)こんなゆるゆる〜なお話ももうすぐ完結なので、こうしてコメントをいただくことができて本当に嬉しいです、、、ありがとうございます（ ; ; ） (2017年10月6日 20時) (レス) id: a6497a8f4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月子 | 作成日時：2017年7月30日 19時
