13.メネラウスの定理 ページ13
ルゥハンに借りたスウェットは私が着るには丈が長くてワンピースのようになってしまいそうだった。
この人、可愛い顔をしておきながらなかなか背が高い。
「Aさぁ、」
リビングに戻ると、ルゥハンはソファに座り直して私が座るスペースを作った。
「チャニョルと仲良いの？」
突然クラスメイトの名前をぶち込まれて私は目を見張った。
「全然ですけど、なんでですか？」
だよなぁ、とルゥハン。
「いや、この前チャニョルにAのこと聞かれてさ。お前が昼休み俺のとこにいるの知ってたみたいだよ。」
「それでなんて聞かれたんですか？」
「Aがチャニョルのこと好きなんじゃないかって。先生もそう思わないかって聞かれたよ。先生から見てどう思うかって。」
お前孤独なふりして青春真っ只中かよ、とルゥハンは私の額を軽く押した。
「全然意味がわからないんですけど、パクチャニョルのことを私が好きだって？」
「あいつはそう言ってる。」
全く意味がわからない。
なんせ、パクチャニョルと私の接点はゼロだ。
唯一の絡み？と言ったらコンビニで無視したことぐらいだ。
私はそれをルゥハンに話した。
ルゥハンは面白そうに笑った。
「あいつすげーなー、お前が照れたと思ってるのかw高校生ってアホだなw」
「でもいいんじゃない？そこから始まる恋」
恋する少女のようにお願いポーズで天井を見るルゥハン。
なにやってるんだこの大人。
「からかわないでください。」
「えー、でも実際のとこどうなの？本当はお前チャニョルに惚れちゃったんじゃないの？チャニョル、かっこいいじゃん」
「別に先生と恋バナしたくないのでやめてください。」
俺はいいと思うんだけどな、なんてブツブツ呟くから、
「よくないですから、先生も早くお風呂入ってきてください、」
私はルゥハンを立たせると背中を押してリビングから追い出した。
「美男美女カップル〜、なんて学校の人気者になるかもよ？？？」
「もう！」
くだらない妄想だ。
パクチャニョルが私なんかを相手にするわけがない。
それにあんなにあからさまに無視をされて気分を害さない人がいるだろうか。
濡れた髪を拭いた時、ルゥハン宅のタオルからふわりと良い匂いが鼻をくすぐる。
なんだろう、プルメリアかな。
キムジュンミョンの車内もそうだけど、イケメンというのは良い匂いがする決まりでもあるのだろうか。
深夜、担任宅。
私はそんなくだらないことを考えていた。
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月子(プロフ) - はにはにさん» はじめまして、コメントありがとうございます（ ; ; ）そんな風に言っていただけてとても嬉しいですm(_ _)m始めから最後まで読んでくださり、ありがとうございます（ ; ; ） (2017年10月15日 9時) (
レス) id: a6497a8f4f (このIDを非表示/違反報告)
月子(プロフ) - サクラさん» はじめまして、コメントありがとうございますm(_ _)mこんなお話を楽しみにしていただけて嬉しい限りです（ ; ; ） (2017年10月15日 9時) (レス) id: a6497a8f4f (このIDを非表示/違反報告)
はにはに(プロフ) - 初めまして！このお話が出来たばかりの頃から読ませて頂いてたのですが本当にこのお話が大好きでした！更新の通知が来る度にワクワクしてましたし私普段コメントはしないのですが一言言いたくて初めて感想のコメントをさせていただきました。新作も期待してます＾＾ (2017年10月9日 16時) (レス) id: 3c6e49ba34 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - はじめまして、久しぶりに更新が待ち遠しい作品に出会えて嬉しいです！番外編？も期待してます（＾Ｏ＾） (2017年10月9日 0時) (レス) id: 96df8fe841 (このIDを非表示/違反報告)
月子(プロフ) - mareさん» こんばんは〜嬉しい限りです(T . T)こんなゆるゆる〜なお話ももうすぐ完結なので、こうしてコメントをいただくことができて本当に嬉しいです、、、ありがとうございます（ ; ; ） (2017年10月6日 20時) (レス) id: a6497a8f4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月子 | 作成日時：2017年7月30日 19時
