江口の妹は忘れ物届け係 -2-

エピソードごじゅうよん ページ8

頭がぼーっとする


目の前がぼやけてる






江口「A？」



『どしたの？』



西山「そこ危ないよ？」



『へ？』



水溜りに足突っ込むとこだった

あぶね



江口「…きつい？」



『そんなでもないよ、寝たら治るさ』



江口「早く寝るんだよ？(圧)」



『あはは、ねまーす(棒)』



西山「うわ、棒読み笑笑」







何もないはずなのに


気づいたらぼーっとしてる




目の前が、真っ白になっていく


……




『はぁ、はぁ、はぁ』



江口「…A！？」



『はぁ"っ…はぁ、んん"…ごめ、にいちゃ』



江口「喋らないで、深呼吸」



西山「あ、落ちつこAちゃん！
　 いや落ち着くのは俺、きゅ、救急車
　 呼んだ方がいいですか！？」



江口「大丈夫、だと思う」



『ヒュッ…はぁ"…げほっ』



江口「前屈みになれる？」



『はぁ"…う"、うん』



西山「ゆっくりでいいからね」



江口「鼻から息吸って」



『はぁはぁ……すぅ…ふぅ』



西山「…どう？」



『だ、大丈夫、です』



江口「寝てていいからね」



『ん…ごめん』








西山「びっっっっっくりした！」



江口「だーれにも言わないから」



西山「…Aちゃんなりに気遣ってるんだろう
　 けど、急にあぁなったらビックリする！」



江口「迷惑かけない！って思ってんだろうね

　 …全然かけていいのにさ」




西山「ほんとですよっ！」

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