特撮夢短編 (ページ1)

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ブレーザー夢ページ1

蝉が鳴き日射しが強くなる季節。
今日は有給が取れたので家族の中でも仲の良い祖母の家に向かう途中だ。そういえば子供の頃に祖母の所に遊びに行った際に

ここはウルトラマン
　銀色の巨人がかなり昔に
降り立った地域なのだ、と聞いたことがある。
それきり怪獣という恐竜のような生き物が
姿を現すこともなく警察とは別に防衛隊という
組織もあったらしいが解散したようだ。
怪獣を倒した後には空の向こうに毎回飛び立っており、宇宙人の英雄と称えられていた。

そろそろ到着するかな、と思ったその時
祖母の家の庭にある大きな木がガサガサっと
音を立てた。唸り声がした。
「grrrrr…！！」凶暴な野良犬が
木から下りれなくなっているのだろうか？
ここは東京と言えど野良動物がたくさん生息している田舎の町だからと自分にそう言い聞かせ、恐る恐る木の中を見ると
銀色の人がいる。かなり見た目が…ウルトラマンというものに近い。「warrrrrr♪」
そんなことを考えている内に腕を背中に回して飛び付いてきた。私の事をネズミやタヌキなどの
獲物と勘違いしていやしないかと困惑していると
「あら、ワーチャン！Aの事が気に入ったみたいねぇ」…呑気すぎる。いつも通りの穏やかさに少し冷静さを取り戻したので
『おばあちゃん！この人？は誰なの！？』
と問いかけた。
「ワーチャンはね、最近家に遊びに来てくれるようになったのよ。そうそう、
ワンちゃんみたいだからワーチャンね。
ウルトラマンに似てるし宇宙人だと思うけど気にすることじゃないわ」
『気にしようよ…？ていうか苦しい！』
銀の人…ワーチャンに話しかけると
「…？…！！」少し腕の力が強くなった。
いや、分かってくれ！！
これから数日間ワーチャンに会う可能性が
あると思うと少し胃が痛くなる。