capriccio:Judgment ページ19
今から始まるのは、とある森の奥に建てられた映画館でのお話。空の被告席、傍聴席はがらくただらけ………それぞれの陰謀が渦巻くこの裁判ごっこを、どうぞお楽しみください──
『神の名により探し求める器も、あと一つのみとなりました。居場所を知っているのなら証言しなさい、時の魔道士よ』
人形館長は右斜め前に頬杖を付きながら座っている男を横目で見た。
tn「そうやなぁ、時を超えて姿を変えて……なんなら主すらも変えて、存在しとるんちゃいます？おそらく"あの人"の手の中にあると思いますよ」
em「いつまでこんな茶番を続けるつもりなのでしょう……。その先には何も無いと言うのに」
裁判場を模した映画館の隅で、人形館長と魔道士のやり取りを悲しげに見つめているのは歯車のエーミール。器の1つであり、訳あってこの映画館へ介入することが出来なくなったスプーンの成れの果ての姿である。
zm「ｷﾋﾋ……エミさんにはここに介入する力なんてないはずやろ？エミさんがあれこれ言っても、できることなんか特にないと思うで？」
その隣で怪しげに笑う男が1人。名をゾムといい、彼は墓場の主で同じく器であるグラスの幻身だという。普段は人形館長に従って大人しくしているが、裏で何かを企んでいる様子。
ci「それなら探しにいっちゃいましょうよ〜」
shp「全ての鍵を握っている『冥界の主』を探した方が楽そうッスね……」
墓場の主の近くで話しているふたり……チーノとショッピは、墓場の主に仕えているという。普段は墓場で侵入者がいないか見回っている。
ci「天秤は揺らいでるし、
shp「…確かに。各々が自分勝手にしているだけ……なんやっけ、狂想曲？みたいやな」
zm「神や悪魔がいるとしたら、人間の欲望がいちばん恐ろしいといって嘆いてそうやな……ｸﾌﾌｯ」
em「……そうかもしれませんね」
『そこ、静粛に！貴方達に発言は許可していません』
顔を顰めて、隅にいる歯車や従者に注意する人形館長。彼女の表情は、まさに混乱しているといった感じであった。
『はぁ………。野次を飛ばすのは勘弁してください、情報が分からなくなります』
zm「いやぁ……スマンスマン！」
『貴方、本当に反省しているの……？とにかく、今回は不問としておきましょう』
em「すみません、うるさくしてしまいましたね」
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しぃりん(プロフ) - イカの化身さん» ありがとうございますー！誤字、直しておきますね………((( (2021年10月25日 11時) (
レス) id: 40e91cb810 (このIDを非表示/違反報告)
イカの化身(プロフ) - あ、あと私ごとなのですが、誤字？らしきものを見つけまして…お時間あればお直しお願いしたいです…！両親や先生から期待される優等生、それが私だらしい。の所です！！！更新、体調崩さず頑張って下さい。 (2021年10月25日 1時) (レス) id: a0117cd36a (このIDを非表示/違反報告)
イカの化身(プロフ) - はじめまして！しぃりんさんのd!この短編集めっちゃ好きです！！！！もうとくにメンバーの口調とかすごい掴んでて'''！！！もう""好きです"" (2021年10月25日 1時) (レス) @page1 id: a0117cd36a (このIDを非表示/違反報告)
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