その愛は禁忌だった/kn ページ16
ヤンデレ注意
サッカーのユニフォームを着た、金髪で水色の目の男は物陰から一人の少女を眺めていた。名前をコネシマといい、種族は人間ではなく悪魔だ……割と上位の。
「アイツまた匂い強くなってるやん。なんで俺以外を誘惑しようとするんや……？」
アイツ……彼が見つめている少女の名前はA。当然人間で、現在高校生の彼女は家で除け者扱いをされ学校では陰湿な嫌がらせを受けている。勿論、悪魔など見えるはずがない。
家族からの扱いや嫌がらせを受けても、彼女の魂は少し黒いだけでほぼ真っ白だった。3ヶ月前、コネシマは人間界に降りてきた時にAを見て、その魂に一目惚れしたのだ。
初めは純粋な好意だったのだが、次第に己の中にとある欲望が溢れはじめる。
───Aを己の手で穢して、その身体と魂を自分だけのモノにしたい───
「Aも大分絶望してきたし、そろそろ迎えに行ってもええ頃やろ………」
自分の欲望に忠実なのがコネシマだ。彼はAを迎えに行く為に、下準備を行ってきた。
自身の能力で学校の人を操り嫌がらせを少しずつ悪化させ、彼女には家族を愛せなくなるように暗示をかけた。
もうすぐ、もうすぐで自分のモノにできる。そう考えただけで彼は笑いが止まらないのである。
そして、その日の夜。彼はAの前に初めて姿を見せた。生きることを諦めようと思っていたら、目の前に角と尻尾が生えた男がでてきたので当然驚く。
「初めてましてやな！俺はコネシマっちゅーもんや！あ、こう見えて立派な悪魔やで。今日はな、お前を迎えに来てん」
「最近学校で嫌がらせが増えたのも、お前が家族を信じられへんのも全部俺がやったんやで。Aを俺好みにするためにな」
コネシマは目の前の少女の絶望に染った顔を見てニンマリと笑う。あぁ、好きになった女が絶望するというのはなんという快感なんだろうか！
「ええなぁ……その顔、その絶望した顔！それが見たかったんや俺は！！………スマン、俺もう限界やわ…。拒否権はないで。お前は、俺だけのもんや。今までのこと、全部忘れさせたるからな！」
コネシマはそう言うと、Aを急に抱きしめて気絶させた。そして彼女の為に用意した部屋にテレポートし、気を失っているAの右腕に手錠を掛けた。
彼女が起きたら、まずはどうしてやろうか…………コネシマのハイライトが消えた目は、愛おしそうにAを見つめていた。
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しぃりん(プロフ) - イカの化身さん» ありがとうございますー！誤字、直しておきますね………((( (2021年10月25日 11時) (
レス) id: 40e91cb810 (このIDを非表示/違反報告)
イカの化身(プロフ) - あ、あと私ごとなのですが、誤字？らしきものを見つけまして…お時間あればお直しお願いしたいです…！両親や先生から期待される優等生、それが私だらしい。の所です！！！更新、体調崩さず頑張って下さい。 (2021年10月25日 1時) (レス) id: a0117cd36a (このIDを非表示/違反報告)
イカの化身(プロフ) - はじめまして！しぃりんさんのd!この短編集めっちゃ好きです！！！！もうとくにメンバーの口調とかすごい掴んでて'''！！！もう""好きです"" (2021年10月25日 1時) (レス) @page1 id: a0117cd36a (このIDを非表示/違反報告)
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