27 ページ27
あ
テヒョン先輩の言葉に、ずきっと胸の奥が痛む。
思わず彼の整った顔から、目を逸らした。
あ
「…好きじゃありませんよ、あの人は。
私のこと、からかってただけなんです」
あ
チョンジョングクと目が合った時に、
すぐさま視線を逸らした彼の横顔が、目に焼き付いて離れない。
あの瞬間、全ての音が止まったようだった。
時が止まったようだった。
そんなことありえないってわかってるけど。
少なくとも、私の心臓は一瞬だけ止まったと思う。
思い出したら、なんでだろう、苦しくて。
感じたことの無い不思議な胸の痛みに、うっと胸元を手で押さえると、
テヒョン先輩がおもしろそうに笑う。
え、サイコパス?
あ
TH「好きだよ。
ちゃーんと、ジョングクはAちゃんをね」
「なんで…」
TH「なんでそんなことが言えるかって?
んー、そうだな。
Aちゃんって、
実際ジョングクが女の子にどんな態度とってるか知らないでしょ」
「はぁ…まぁ」
あ
冷徹美男子の名で通ってるとか、
斬殺するようなフリ方だとか。
噂は聞いてたけど、たしかに実際この目では見たことないかも。
宙を見ながら一人で笑ってるテヒョン先輩はなにを思い出してるんだろうか。
怖い。
あ
TH「…まぁ、それを生で見てみな。
あんな態度とる男がね、
からかうってだけでAちゃんなんかにあんな甘ーい顔しないってわかるから」
あ
すいません、"なんか"ってなんですか?
さりげなく貶された?今。
さっきからちょくちょく馬鹿にされてるような気がするんだけど、私の気のせいじゃないよね?
初対面なのにいけ好かんやつだと、
テヒョン先輩の横顔を睨んでたら。
あ
TH「来た来た。ほら」
あ
4668人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やんこち - ぐぅたんならメンヘラでも許せてしまう…素敵なお話をありがとうございますッッッ (8月14日 23時) (レス) @page46 id: 53e7ed5961 (このIDを非表示/違反報告)
おけ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました!!なんでか私までドキドキしちゃいました!ありがとうございます!続編出たら読みたいです! (2022年3月17日 21時) (レス) @page46 id: a8986157d1 (このIDを非表示/違反報告)
らあみ - ほんとに面白くて大好きです!!ふと急に読みたくなって、探しちゃいます(/// ^///)また、ジョングクのメンヘラ書いて欲しいです!!! (2021年5月24日 21時) (レス) id: 292f132898 (このIDを非表示/違反報告)
てむてぐ(プロフ) - マナさん» 以前もコメントしてくださったんですね、ありがとうございます!(;;)調べてみたら、コメが多いと投稿の古い順にコメントが勝手に消えちゃうみたいでたぶんそれでかと…。全コメント保存できたらいいのに…(><)せっかくコメントくださったのに申し訳ないです…。 (2020年11月14日 1時) (レス) id: 81e8a7359b (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あねら(プロフ) - こんばんは!続きが気になります(^-^)v よかったらパスワード教えてください!! (2020年11月13日 23時) (レス) id: 83ec8b03b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:てむてぐ | 作成日時:2020年4月10日 23時