ドッペルゲンガー (ページ22)

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あ

ジミンに必死に手を伸ばすテヒョンを呆れたように見てため息をつくジミン。

その光景を近くで見てると、ふとテヒョンと目が合う。

TH｢＿｣

目配せされたような気がした。

そっか、そうだよね。

ジミンを一人にはできないよね。

あ

｢私が行くよ｣

TH｢じゃ、お願いね｣

JM｢え｣

あ

ポンと託すように肩を叩かれる。

ユンギ部長に引っ張られてまたエレベーターを上がっていくテヒョン。

大丈夫、私がジミンのお供をするから。

テヒョンは安心してミスを直しに行ってくれ。

テヒョンの背中を見守ってると、隣から戸惑った声が聞こえる。

あ

JM｢あの…俺、一人で行くよ｣

｢え、なんで？いいじゃん、一緒に行っても｣

あ

なんか、ちょっと嫌そうに見える辺り少しだけ腹立つんですけど？

だめなの？一緒にコンビニ行っちゃ。

なんて心の中で思ってると、ジミンが私の持ってる袋を指さした。

あ

JM｢だって、Aもう行ってきたよね？｣

｢…｣

あ

完っ全に忘れてた。

そういえば、今行ってきたんだった。

どうしよう。

でもジミンを一人にはできないし、ここはなんとか切り抜けてついてかなきゃ。

でもどうしよう、もう一回コンビニ行く理由ないんだけど。

どうする、A。

あ

｢…お、おやつ、買い忘れたから｣

JM｢あ、そう…｣

あ

なんだ、おやつって。

子供じゃあるまいし。

我ながら言い訳が苦しすぎる。

訝しげに私の顔を見るジミンのそれはまさに疑いそのもの丸出し。

まあ、そりゃ警戒するよね。

別れてからの一年間、挨拶以外まともに話したこともないのに、

いきなりコンビニの付き添いだなんて怪しい以外の何ものでもないよ。

あ