ドッペルゲンガー

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あ








｢ちょっと待って、いくらだった？｣





JM｢いいよ、いらない｣






｢チョコクランチぐらい自分で買えるよ｣







あ







う…。




我ながら買ってくれたジミンに対して可愛くない態度。






こういうところが、不満だったのかもしれないな、





なんて頭の片隅でぼんやり思った。








だけど、そんな私を気にすることなくジミンは続ける。






あ






JM｢コンビニついてきてくれたから｣






あ







あ、お礼ってこと？





その気持ちはありがたいけど、




ついて行ってあげたというよりむしろ、無理やりついて行ったというか。







素直に受け取れない私に、チョコクランチを持たせながら言う。








あ









JM｢それに、





なんかわかんないけど、護衛ありがとね｣








あ









クスクス笑うジミンに絶句。







ば、ばれてたのか。





一応不自然じゃない程度に車からジミンを守ってたつもりだったんだけど。








焦る私に、ジミンがふにゃりと笑った。








あ









JM｢でも、女の子は危ないから、歩道側歩きなね｣









あ









その柔らかい笑顔に、きゅっと胸の奥から音が鳴る。








え、私、もしかして今ジミンにときめいたの？





ちょ、なしなしそんなの。








否定するように一人で頭を振ってると、ジミンが変なものを見る目で見てくる。






それは華麗にスルーしたけど、






なんでかな、






一年ぶりに昔よく見た笑顔を向けられたからかな。







あ







｢…ありがとう｣









あ








なんだか、無性に泣きたくなった。




あ

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