ep.4 ページ5
「いや〜！まさか半間と一緒に登校してくるとはな！
道に迷っていたところ助けてもらえてよかったな！」
ガハハ！と笑いながら私の肩を叩く先生。
(...それ地味に痛いし、あんなに怖い思いするくらいなら
大人しく電車で行きたかったですよ、先生。)
なーんてことはいえず、
あははと愛想笑いをするしか無かった。
「そうだ！このまま半間に校内のこと教えてもらえよ！
アイツ、たまにしか学校に来ないが
サボる時に色々な場所使ってるとかなんとかって
聞くから教えてもらえ〜？」
「は、え？！ちょ！待って先s...。」
「おーい、半間〜。平澤に校内案内してくれないか？」
『...あン？だりぃー...けどまァAの為ならいいわ♡
じゃーこのままA借りるなー。』
「おう！ちゃんと教えてやれよ〜！」
グイッと手首を引かれずんずんと先を歩く彼。
「ちょ、ちょ！待ってって！ね、ねぇ！」
しかし、私に言葉はまるで聞こえていないかのように
足を止めることは無い。
「ねぇってば！ちょっととまっt...ギャッ！」
しばらくすると急に足を止められ彼に激突する。
いてて...。と思いながら
「なんで急に止まんの！」と涙目で彼を見つめていると
ゆっくりとこっちを振り返り、
『名前、あンだけど？いつになったら呼んでくれんだー？』
やる気のなさそうにあたしの事を見下ろす彼。
「な、名前？」
『そ。俺は��ねぇ��でも��ちょっと��って
名前でもねーんだわ♡』
「え、それだけで今までずんずん歩いてたの？」
『あンだ、文句あっかー？俺はAって呼んでんのに
俺の事名前で呼ばねーじゃん。
せっかくニケツした仲なのによー。』
ニヤニヤとしながら彼はあたしの手をギューッと掴む。
「ちょ、痛い痛い！わかったわかった！
呼ぶ！呼ぶよ！！！
半間くん！これでいい？！」
『だーめ♡』
「は？！」
『呼び捨て、な？♡』
「...半間！」
『あン？ばはっ♡ンでそうなるんだよ、バカかー？』
「え、めちゃめちゃ失礼じゃん！
いいじゃんタメなんだし...。
呼び捨てってこーゆー事でしょ？！」
『ダリー。まァいいわ、いずれ変わるだろうし♡』
「どゆこと？」
頭にはてなマークをうかべたままの
私の顔を見るなり『ばはっ♡なんつー腑抜けたツラだよ』
なんてド失礼な事を言ってきながらも
きちんと校内案内をしてくれた半間には感謝しかない。
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グラッドくん - 最高でした！なぜか途中で涙が出てきてしまいましたぁ(T ^ T)とても面白かったです！ (2022年12月7日 22時) (
レス) @page42 id: daba3dbefa (このIDを非表示/違反報告)
M - 最高すぎて吐きそうです。ありがとうございます！ (2022年6月23日 4時) (レス) @page47 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
furimayu - たまたま見つけて読ませていただきました！めちゃめちゃおもしろかったです(^^)！！ (2022年5月31日 22時) (レス) @page47 id: bf6650e562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十和-ﾄﾜ- | 作者ホームページ：https://lit.link/towal2#
作成日時：2022年3月11日 21時
