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ep.24▲ ページ25

『やっぱダリィー。マイキー。
息も上がってねーとかバケモンかよ。』


『うっせぇ、早くしね。』


あー、ほんとだりぃ。
今日はとっとと早く帰ってAの家に行きてーってのに。


来ると思ってないだろうからきっとビビるだろうなァ
Aは♡



そんな感じでマイキーと喋っていたら、
俺の部下が迎えに来てくれた。



マイキーに東卍の平和はねぇぞとだけ伝えて
俺はその場からづらかった。



稀咲に軽く連絡だけ入れておき、俺は部下に
アイツの最寄り駅を伝えそこで待つことに
しようと思っていた。



そう、神社を出てすぐ、階段の麓で
救急車に運ばれてる女に見覚えがなければ、だ、



『おい、止めろ。』


「え、いやでも今は...」


『止めろっていってんだよー。
それとも歯、引っこ抜かれてぇかァ?♡』


「は、はい!」



部下のバイクを下り、
俺はもういいからさっさと帰れとだけ伝えると
ソイツはすぐ帰っていった。



くそだりぃ人混みをかき分けて運ばれかけている

その女は。間違いなく。Aだった。



理解ができねェ。



俺が呆然と突っ立っていると同じクラスメイトの女が
ごめんなさいと謝ってきた。


意味がわかんねェから話を聞けば、
Aはその女に自分の折りたたみ傘を貸し、
自分はコンビニで傘を買ってこようとしていたらしい。



その時運悪く足を踏み外してあとはご覧の通り。

という事らしい。



別にこの女は何も悪くねェから
ひとまず救急隊にヤツらにAのツレだと伝えると
一緒に病院まで行けることになった。



派手に滑ったせいか、新しく下ろしたと自慢していた
浴衣が血と泥でぐちゃぐちゃだった。



誰も悪くない、だからこそこの行き場の無い感情を
どこに向けていいのか分からず

俺は堪らず救急隊の1人に
『こいつを助けねぇならぶっころすぞ』なんて
柄にも無く取り乱してしまった。





病院に着き、医師の話を聞けば。


命に別状はないとの事だ。




ただ。
打ち所が悪かった為、
額に右側に斜めのキズが残るとか何とかって。




足も折れてしまったが、全治2ヶ月程度で治る。

らしい。




数日もしたら目を覚ますらしいからそれまでは
待つしかないらしい。






そして病院に着いて知った話だが、
Aの腕の中には出店で買ったと思われる
大量のご飯の袋を大事に抱えていたらしい。



『そんなもんのために命張ってんじゃねェよ...
目、覚めたらいっぱい食おうな。』


そう言い残し俺は病室を後にした。

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設定タグ:東京リベンジャーズ , 半間修二   
作品ジャンル:恋愛
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グラッドくん - 最高でした!なぜか途中で涙が出てきてしまいましたぁ(T ^ T)とても面白かったです! (2022年12月7日 22時) (レス) @page42 id: daba3dbefa (このIDを非表示/違反報告)
M - 最高すぎて吐きそうです。ありがとうございます! (2022年6月23日 4時) (レス) @page47 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
furimayu - たまたま見つけて読ませていただきました!めちゃめちゃおもしろかったです(^^)!! (2022年5月31日 22時) (レス) @page47 id: bf6650e562 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十和-トワ- | 作者ホームページ:https://lit.link/towal2#  
作成日時:2022年3月11日 21時

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