ep.10 ▲ ページ11
最初街中で見かけた時は変なオンナだと思った。
同じ高校の制服を着て道に迷ったのかウロウロ歩きながら
おもむろに携帯を開いてナビを見て絶望したような
顔をして見せたりなどしていた。
その後はセンコーに連絡を入れていて、
なんでも一限までには行きたいとか何とかって。
この時はちょっとからかってやろうと思った程度だった。
『あン?同じ高校のヤツがなんでこんなとこいんだ?
サボりかー?♡付き合うぜ?』
そしたらソイツはビックリしてこっちを振り返って
濁った瞳で俺を捉えていて。
同い歳っぽい雰囲気のくせして
まるで自分の意思がないかのように
愛想笑いをしていた。
ゾクゾクした。
俺ァ、稀咲以外の人間は本当に心底どうでもよかったし
俺を楽しませられんのは稀咲だけだと思っていた。
だけど、コイツも稀咲と同類だ。
俺を楽しませてくれる、直感でそう思った。
思った時にはソイツをバイクの後ろに乗せて
ものすごい勢いで飛ばしてやった。
後ろからすごい悲鳴が聞こえたりするのが
心底面白かった。
コイツという人間性に心底興味を持った。
だから稀咲にも絶対会わせたかったし、
あいつもさほど人間に期待をしていないから
ちょうど良かった。
案の定もう2人で楽しそうに話をしている。
俺の考えは合っていたんだな、と思うと同時に
俺はコイツに死ぬまで執着することになるんだろうなァ
なんて考えていると口角が不気味に上がってしまう。
楽しませてくれよなー♡A
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グラッドくん - 最高でした!なぜか途中で涙が出てきてしまいましたぁ(T ^ T)とても面白かったです! (2022年12月7日 22時) (レス) @page42 id: daba3dbefa (このIDを非表示/違反報告)
M - 最高すぎて吐きそうです。ありがとうございます! (2022年6月23日 4時) (レス) @page47 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
furimayu - たまたま見つけて読ませていただきました!めちゃめちゃおもしろかったです(^^)!! (2022年5月31日 22時) (レス) @page47 id: bf6650e562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十和-トワ- | 作者ホームページ:https://lit.link/towal2#
作成日時:2022年3月11日 21時