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中原中也 ver. ページ49




「んー…だるい」

「あ?まだ仕事あんだろ、もう少し頑張れ」

「はーい」


お兄ちゃんには軽く流されたけど、本当にだるいのだ
何もしたくないとかじゃなくて、本当に体調不良のだるいだ

早く切り上げて家に帰りたいな、そう思っていた矢先に舞い込んだ仕事


「おい手を動かせA、A!」

「ん、お兄ちゃん…」

「どうした…?」

「わかんない…でも、だるい」


お兄ちゃんは、私の前髪を掻き上げておでこをくっつけた


「熱いな、いつからだ?何で言わなかった」

「仕事忙しかったから…あんま寝てないだけだよ」


お兄ちゃんは書類を片付けて、帰る支度をした

支度が済んだら片手には荷物をもう片手には私を軽々と持ち上げて車まで運んだ


「異能力のむだづかい…」

「落とすぞ」


家に着いたら外套を奪われベッドに寝かされた


ーーー
中原side


「食欲は?」

「ない」


冷蔵庫のスポーツドリンクをAに渡し、俺は余り物でAに食べさせる物を作った

簡単なお粥を作って、Aの元へ持っていく


「食えるか?これ食ったら、薬飲めよ」

「はーい…」


スプーンで掬い、Aが口に持っていくと


「熱っ…!」

「貸せ」


Aの代わりに息を吹きかけてお粥を冷ます
火傷しないくらいの丁度いい熱さになったお粥をAの口元に運んだ


「あーん?」


Aが首を傾げて笑った
恥ずかしくなって、柄にもなく照れながら


「そうだよ、あーんだ」

「お兄ちゃんが照れてる」


少し黙らせる為にスプーンを突っ込み食べさせる


「おいひい」

「そうか……早く治せよ馬鹿野郎」


美味しそうにお粥を食べるAの顔を見て、もう少しこの暮らしが続けばいいと、少しだけ思った

作者から→←太宰治 看病されるver.



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月兎 tukito(プロフ) - わかりました!!ドストさんのほう、よろしくお願いします。 (2017年12月26日 10時) (レス) id: b86fecc4b3 (このIDを非表示/違反報告)
リミ(プロフ) - あもるさん» リクエストありがとうございます!こちらのリクエストは続編の方へ書かせていただきますね! (2017年12月26日 8時) (レス) id: 87e2648717 (このIDを非表示/違反報告)
あもる(プロフ) - 谷崎兄妹=谷崎くん+ナオミちゃんのです! (2017年12月26日 2時) (レス) id: 9a9106561e (このIDを非表示/違反報告)
あもる(プロフ) - 最高です!リクエストなのですが、、谷崎兄妹の続きを見たいです!!と、姉さんに搦愛される妹ちゃんも....!!多くてすみません! (2017年12月26日 2時) (レス) id: 9a9106561e (このIDを非表示/違反報告)
リミ(プロフ) - 月兎 tukitoさん» リクエストありがとうございます!申し訳ありませんが私は外伝を持っていないので綾辻さんは難しいです!ごめんなさい!ドストさんは了解しました!! (2017年12月26日 0時) (レス) id: 87e2648717 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リミ x他2人 | 作成日時:2016年11月27日 20時

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