[文スト]兄、姉達は妹が大好きなようです[短編集]

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雨が強くなってきた


急げ、急げ！




…公園に着いた、Aは？


辺りを見渡せば花壇の前で蹲っているAがいた



｢A…風邪引くよ｣


私の外套でAを包み込む様に抱き締めればビクリと肩が揺れた


｢さっきは、本当にすまなかったよ…｣


｢兄さ、ん…兄さんは、私の事が嫌いなんでしょ…！何で来たの｣


｢私はAの事、大好きだよ
…兄は妹に意地悪したくなる性だ、でもごめんねA本当にごめん

Aがあんなに私の事を考えてくれていたなんてね｣


Aの手を取り、帰ろう？、と言えば


｢うん…｣


と少し微笑んで私の手を握り返した


｢手、冷たいね｣

｢兄さんの手は温かいね｣

｢Aを探して走ったからかな｣


Aの髪を撫でれば私より柔らかいけど、似た色、癖っ毛、瞳の色も私と同じだ


｢そっくりだよ、私達は｣


空を見上げれば、太陽の光が差していた


｢帰ったら温かいお粥が食べたいな｣

｢風邪でもないのに？｣

｢そうだ、久し振りに一緒にお風呂に入ろうか｣

｢下心しか感じない｣

｢そんなのないよ、だってA貧にゅ…｣



ほら、いつも通り


｢兄さん、サイテー｣


笑顔のAだ


ーーー

太宰A

身長153cm

真面目で優しい子

怒りは貯めて貯めて爆発タイプ


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