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23.4 ページ13

緑side


高地を連れて、3人で病院に行った。


高地を真ん中にして、俺とジェシーで挟み込んで先生の話を聞いてさ。



結果は、抜毛症というものらしい。


俺とジェシーは、病名がついたことでびっくりして何も言えなかったけど....



高地は心做しか、ほっとしていた。
理由が分かったってことが大きいみたい。


俺的にはさ、抜毛症ってこと以上に...
車の中で、高地がボソボソと話してくれた事が頭から離れなかった。


高「俺....毛抜くとさ、めっちゃ安心したんだ....俺、穏やかさって言うのかな。そういうのを求めてたんだな....」


俺もジェシーも返事が出来ないまま、高地は車を降りていった。



ジェ「しんたろ....」


ああ...泣いている。
ジェシーの声が、震えていて。


俺まで、目に薄い膜が張られ始める。



慎「...ん?」

ジェ「こち....守ってあげなきゃ...ね...」

慎「うん。....もちろん」



車内には、2人分の鼻をすする音が響く。
まさか、その2人が俺たちだなんて誰も思わないだろうけど.....




•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚





黄side

ジェ「こーおちぃー、にぎにぎだよ」

慎「タロも来たわよー」

高「にぎにぎって言い方、やめろ笑 しかも、さっきやったばっかしじゃん」


時計を見れば、さっきのにぎにぎタイムから10分くらいしか経ってない。



さすがに早すぎね?
そう思って、2人に言ってみても何処吹く風。



何も聞かず、俺の手をぎゅっとし始めた。


え? 俺の意見...無視?

しかも....



高「俺、片手でいいんだけど...慎太郎」

慎「なっ...タロばっか酷い!」


慎太郎側の手が、力1杯握り占められてすっげぇ痛い。



高「いてぇよ!バカ...もう、いいよ好きにやって笑」

慎「てぃやはは!!...いいの、俺がやりたいから....」


この2人が、こうやって手を握ってくれるのも治療のひとつ。

でもさ.....


ジェシーも慎太郎も、治療という言葉は出したことないんだ。



急にやってきては、俺の手をぎゅっとする。

ふにゃふにゃ触って、あまりにも俺を大切に扱ってくれるから....



嬉しいけどさ、結構むず痒いのよ笑




だから.....



高「じゃ、ぎゅっとしまぁす」

思いっきり、両手に力を込めてやった。
両脇から、ゴリって音がして....


「「いってぇーー!こぉちぃっ!!!'」」



大声が響き渡った。


✩。* *。✩✩。* *。✩

リクエストありがとうございました!

@MiKAN__rain

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みかん(プロフ) - 嶺音 蒼空Inn?cenceさん» コメントありがとうございます。私のペースとなりますが、お待ちいただけると嬉しいです!ぜひ、今後もよろしくお願いします。 (2020年9月26日 19時) (レス) id: 89ba736677 (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 蒼空Inn?cence(プロフ) - いつも楽しく読んでます!私は病気系の物が好きで探し回っていたところをこのお話に辿り着きました!これからも面白いお話が出るのを楽しみにしてます!がんばってください! (2020年9月26日 12時) (レス) id: 316022cad2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかん | 作成日時:2020年9月25日 22時

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