24.3 ページ16
赤side
カップを2つ持てば、ドアを開けられなくて。
ジェ「じゅーりー?ドア、あーけーてー」
パタパタと足音がして、ゆっくりドアが開かれた。
樹「ありがとう、ジェシー」
ジェ「んーん。さ、早く飲も!」
樹に1つマグを渡せば、すんっと匂いをかいで
「いい匂い....」って呟いている。
樹「...美味し....ふっ...あ、ごめ....」
大きな樹の目から、ポロポロと涙が零れ落ちていった。
急いで、涙を拭こうとする樹の手からゆっくりマグを受け取って。
こぼれない、安全な場所へ置いてと。
ジェ「いいよ。隠さないの、樹。....俺しかいないよ」
まだまだ冷たいほっそい身体を抱きしめて、とんとんと背中をあやす。
樹がそっと、俺に寄りかかるのが分かって抱きしめる腕に力をこめる。
樹「...おれ...ま、た...わかんな...く」
俺のグレーのパーカーに、幾つもシミができていく。
その数の分だけ、樹が溜め込んでいた不安があったんだろう。
ジェ「うん....そうだね....」
樹が、ポツポツと零す言葉を全て救いあげるのは難しいけれど...。
だって、分かんないことの方が多いもん。
実際。
それは、俺と樹は別人だからね。
長年一緒にいるけれど、同じ人にはなれない。
だからこそ、俺はできるだけ樹と一緒に居てあげたいんだ。
だって、同じ時間を過ごすことはできるから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 411人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかん(プロフ) - 嶺音 蒼空Inn?cenceさん» コメントありがとうございます。私のペースとなりますが、お待ちいただけると嬉しいです!ぜひ、今後もよろしくお願いします。 (2020年9月26日 19時) (
レス) id: 89ba736677 (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 蒼空Inn?cence(プロフ) - いつも楽しく読んでます！私は病気系の物が好きで探し回っていたところをこのお話に辿り着きました！これからも面白いお話が出るのを楽しみにしてます！がんばってください！ (2020年9月26日 12時) (レス) id: 316022cad2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みかん
| 作成日時：2020年9月25日 22時
