着信履歴 (青)

我が癒し ページ25

『送って頂いてありがとうございました！また、明日！』

遠ざかって行く車に手を振りながら、歩く。



当日上手くやれるかな……、推しが目の前に、

絶対にオタクだけは出しちゃだめだ。



だってな？

大好きなお方とくっそほどイケメンの
色気ムンムンコンビがすぐそこにいるんやで？



うん。無理だ。諦めて表情筋ゆっるゆるでカメラに収められるんだぁ。



とにかく今日は疲れた。


家着いた、冷蔵庫開けた、ビール出した。


ビール片手にテレビ見ながら過ごす何気ない時間が好き。


あ、いつもの感覚で飲んでたけど……




『まだ16時過ぎたとこじゃん……！』



しまった

暇な時に行く海に車走らせる時間はあった。


『うそだぁ〜！』




1時間ちょいで行ける海には時々歌を歌ってる人がいて、


その声に耳を傾けながら写真を撮ったり、その人を邪魔しないように小声で歌ったり



とにかく私の癒しのスポットなんだ。



悔しい。



その文字頭にじんわり染み付いた途端、


お酒に強くない私は何を思ったのか、



缶が空になるまで中身を飲み干した。




また、新しい缶を冷蔵庫から出しては、飲み干し。



これを2回くらい繰り返したところで、




あやふやな意識のまま、DVDを無言見始めるという謎の行動に出るのだが、





毎度お決まりのレンジャー当たりから記憶はすっ飛んで戻ってこなかった。

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