汝、神の愛を享受するか 6

レコード NO.223 ページ27

急にご飯に誘われたかと思えば、開始の宣言をされ戸惑っているというのに、



『ちょちょちょ！ちょ！』



クザンは容赦なく私の隙を狙って攻撃を食らわす。



「おーちなみにクザンは現中将じゃったわい」


『ええぇぇ！ガープさんそれ早く言ってくださいよおお！』



能力なしとはいえ、基本的な体術とその応用に関してはさすがとしか言えない。



はじめは防戦一方だったものの、雑念が徐々に抜けて応戦して交えるくらいには戦えた。
もう何分、何十分 戦ってるのだろうか。



「……っさすがだ」


『本当は武器専門なんで体術そんなに得意じゃないんですけど……ねっ！！』



こっちも疲れてきたし、早く終わらせたい……


受け流しの構えをとり、クザンの背後をとる。
それを予期してたかのように後ろ蹴りを食らわせようとしたところへ、軸足への回し蹴りで相手のバランスを崩させる。


クザンも思ったより体力を消耗していたのか、そのまま床へ倒れそうになる勢いを利用して、喉仏へ手刀をいれるギリギリでとめた。



クザンはそのまま降参の意を表すかのように腕を上げた。



「参りました」


『ふぅー』


「……グガー…グガー」


「ガープさん！ガープさん！起きてください！」


「……んあ？やっと終わったのか？」



ガッツリ寝ていたんだろう。ヨダレを垂らした跡が残っている。さすがル フィの血縁者。

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