汝、神の愛を享受するか 6

レコード NO.217 ページ20

「はぁぁ……条件がジンベエをきさまの部下にして？アーロンを釈放し管理、監視。
そして、魚人島には必要最低限の干渉のみ……か。なぜそんな魚人族の肩を持つ」



アーロンの解放。ナミにしてみればこんなことをする私を責めるかもしれない。

だからお願い。
私が釈放したことを知らないままでいて欲しい。そしていつか、あなたに会えたら、


あなたに会えたら直接、私が謝りたい。



『私なりの、償いのひとつに過ぎないよ』


「……わかった。ただしこちらからの条件も飲んでもらう」


『条件？』




・海軍本部での滞在

・海兵達への指導(技術面)

・Aの能力の調査




『私の能力を開示はお断りします』


「おまえに拒否権などあるものか、まずこの部屋にもどうやって入った？それも能力のひとつだろう｣


『……答えたくないです。戦争でもしたいわけ？』





その一言に時が止まる。


凍った空気を砕いたのはもちろんガープだった。



「……センゴク、最低限海軍本部にいる事で力の抑制にもなる。あまり無理強いをしてやるな」


「ふん」


『というか、私が教えるのはいいけど、海兵達が嫌がるかもよ？』


「嫌がるじゃろうな」


『ガープさんでさえこう思うのに』


「わしでさえとはなんじゃ！！」


「きさまの剣術や体術はどこか型のある決まった動きということ、それは人に教えるのにもってこいだ。
海兵どもに認めて貰えるよう励め」


『はぁ』



センゴクの考えてる事はよくわからないけど、海軍の、しかも本部に滞在させてもらえるのは、私にとって利益になることだ。のらない手はない。


私は能力以外の条件をのんで、代わりに部屋を用意してもらった。
しかも海賊である私に対して、わりといい部屋。

8畳ぐらいの広さにベットなどの家具も用意されており、客が泊まりに来た時の部屋だったのかも。

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