適当系彼氏の取扱説明書。 -Kei.I- (ページ6)

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6.君が無理して笑ってることくらい、簡単にわかる。ページ6

「ん…」

『あ、起きた?』

目が覚めると、私の部屋でビニール袋を

がさごそしている慧くんが。

『色々買ってきたからねー?

スポーツドリンクとか、ゼリーとか…』

「ありがとう…」

『大丈夫?起きれる?』

「うん。」

上半身だけ起こして、

カーディガンを羽織る。

『あ、そうだ。何かめちゃくちゃ

携帯点滅してたよ?』

「えっ…」

あの子たちだ。

一気に体温が下がるのが分かる。

『…大丈夫?』

「…大丈夫、大丈夫…うん。」

ただでさえ迷惑掛けてるのに、

こんな事で迷惑掛けたくないよ…

『…嘘。』

「え、」

『今、嘘ついたでしょ。』

「…何で?」

『Aの顔見てたら分かるのー。』

「…」

『…聞きたいことはたくさんあるけど、

今はゆっくり寝てな。』

「…慧くん、」

『ん?』

言うなら、今しかない。

根拠はないけど、そう思った。

彼が近くにいてくれる、今。

「…これ…見て、くれないかな…?」

『…メール?』

あの女の子たちから届いたメールの山。

慧くんは私の口から言ってほしかったと思うけど…

自分の口から言ったらきっと、

涙が止まんなくなっちゃうから。

辛くて。

だから、精一杯私の気持ちに気づいて…

弱くてごめんね。

『…これ…』

メールを見て、慧くんの大きい目が

さらに大きくなる。

「…」

沈黙の時間が怖くて、

ギュッと俯く。

「…っ!?」

『っ…ごめんね…ごめん。』

いきなり、強く強く抱きしめられた。

"ごめん"と呟く彼の声は、

涙で少し震えていた。

* * * * * *

#コメ返#

○涼華さん○
ありがとうございます!
あ、お話の内容を少し変えました!!
ご意見ありがとうございます(*^_^*)

○#やぶひか本気愛#さん○
早いですね～…
もう少々お待ちください!!

○伊野ちゃん大好きさん○
あ、大丈夫ですよ!!
そうしようと思っていたので( *´艸｀)
楽しみにしててください!笑