【テニプリ】人生ヤマなし、谷ばかり。【立海】

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「何にしようかな〜」

精市と別れて丸井の家へ行く前に、せめて何か手土産をとコンビニへ。

今日は親御さんはいないらしいので、勉強会参加メンバーと弟くんたちの分のお菓子を買うとするか

丸井の弟だしきっとお菓子大好きだろ……

と、思いつつコンビニの扉を開けると雑誌コーナーで何かしらを読んでいるさなだんとばちこり目が合った。

「あ…さなだんおつかれ」

「！？ま、松山…」

しっかり二度見してくれた

あとなんか本隠したな

「なに読んでたの？ジャンプ？」

「いや、その…」

「なんてな、冗談だって(笑)」

「あっ」

真田も中学生だ、あーゆー系の雑誌だったりして、なんて考えながら彼の背後をとってみた。

「さなだごめん」

「…松山…謝らんでくれ…」

「ジャンプとか読むんだね…」

まさかの予想大当たりでジャンプの立ち読みをしていたようだ。

これは弱みを握ってしまった。

いや不可抗力だからこれ。許して。

「他言無用でいくから！！！！安心して真田」

「た、助かる……

それで…なにが欲しい？」

は？

「え？(笑)まさか口止め料？」

「そうだ」

「いらんわ！！(笑)」

めちゃくちゃビビってるこの人

仲良くしようと思っただけなのに、、、あ。

「わかった、じゃあこれからも仲良くしてね」

「それでいいのか…？」

いいよと手を差し出すと、恐る恐る答えるように握手を返してくれる真田。

これでいいとは言ったが、本気でピンチに陥った時はこれを盾に助けてもらおう

「ところでその、いつものように呼んでくれないか……」

「ん…？

ああ！さなだんね！ごめんごめん大丈夫だってドン引きとかしてないから！(笑)」

こいつマジかわいい。

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