浮気3 ページ3
『…といってもなぁ…。』
カップルって何するんだろ。
及川といた時は何もしてなかったからな。
手はたまに…ほんとにたまーに繋いでた事があるレベルだしハグもしない。キスなんて以ての外だ。
『花巻ー、カップルって何するのー?』
花巻「俺に聞くなよ…椿本の方が分かるだろ。だって及川と付き合ってたんだろ?及川なんて付き合い経験豊富そうだs」
『そんな訳ない!!』ダンッ
私は机を思い切り叩く。
花巻「え?」
『アイツと私なんて苗字呼び出しキスはおろか手繋ぎすら片手で数えられるほどしか繋いでないからね!?』
花巻「マジで?」
『そ!まぁ、あれがある意味浮気してるのを知るチャンスだったんかもねー。』
花巻「ふーん。」
『てな訳で私は普通のカップルについてよく分からない訳ですよ。だから花巻考えて!』
花巻「あー、無難で言えば名前呼びとか手繋ぎじゃねぇの?ただお前らの関係聞いてたらよく分かんないけど。」
『私達は特殊だったんだよ。で、名前呼びと手繋ぎだっけ?いいね、やろう!』
花巻「おぉ、即決。」
『てか私そういうカップルっぽい事してみたい!沢山やろう!浮気!』
花巻「ここまで純粋な浮気見るのは初めてだわぁ。よろしくな。A。」
『私もよろしくね!
…っ!?』
私は目を見開きバッと口を手で抑える。
花巻「おい、どうした!?」
『…やばい。』
花巻「何!?大丈夫か!?」
私の肩を掴み揺さぶる。
私の固く閉ざした指の隙間からぽろりと言葉が零れる。
『は…花巻の下の名前ってなんだっけ…』
花巻「おい貴様」
さっきまで優しく肩を掴んでいた手の指に力を込められる。
『痛い痛い!待ってごめん悪気はなくて!だからやめて!?』
花巻「俺の優しさを返せ…!!」
『ごめん!シュークリーム奢るから!』
花巻『…それ嘘じゃないな?』
『今日絶対奢るから!』
そう言うと強く掴んでいた手の力を抜く。
花巻「っしゃ、でも次は忘れんなよ。貴大だから。」
『OK覚えた!貴大ね。』
花巻「おー、あ。俺松のとこ行ってくるから。」
『ホント?いってら。』
花巻「行ってくる。」
はな…、貴大は手をヒラヒラと振って教室を出ていった。
__________________
(これで俺は及川よりもAと親密な関係になったと思うと嬉しいなんて思ってるんだよなぁー。てか、俺の好物覚えててくれたんだ…。)
花巻「嬉しい。」
松川「え?」
692人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はちあんみつ(プロフ) - リリィドール*ガチめに低浮上さん» 本当に申し訳ございませんでした!私が確認した所はすぐに直させて頂きました。教えて頂きありがとうございます!また誤字などありましたら教えて下さい! (2019年6月26日 17時) (レス) id: 5a63b25566 (このIDを非表示/違反報告)
リリィドール*ガチめに低浮上(プロフ) - 清水先輩の名前は潔子さんですよ。清子ではなく…。よくある間違いですが。これからも更新頑張ってください、応援しています。 (2019年6月26日 14時) (レス) id: e60ca59755 (このIDを非表示/違反報告)
はちあんみつ(プロフ) - 国見千夏さん» 亀更新ですがこれからもよろしくお願いします!! (2019年6月15日 7時) (レス) id: 5a63b25566 (このIDを非表示/違反報告)
国見千夏(プロフ) - いえいえ、とても面白い小説を書いていらして、参考にしています。これからも頑張って下さい (2019年6月13日 22時) (レス) id: 0d5b956ee7 (このIDを非表示/違反報告)
はちあんみつ(プロフ) - 国見千夏さん» ほんとだー!!!ありがとうございます!! (2019年6月13日 21時) (レス) id: 5a63b25566 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はちあんみつ | 作成日時:2019年4月6日 13時