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Noside




ド「友人の危機に嬉々とするだなんてAは本当に性格が悪いですね……」


貴「いや、もうレアショット過ぎて……ていうか、え?ダジャレ?ダジャレなの?ねえねえねえ……あ、」


そう言いかけ、Aは安吾が徹夜明けの目で鋭く睨んでいることに気づいたようだ。


Aが苦笑しながら口を噤めば、安吾は溜息をついてドストエフスキーへと視線を戻した。


それを見てかなのかは知らないが、部隊の一人がドストエフスキーに手錠をかけようと近づく。


太「待て!其奴に触れるな!」


太宰がそう叫ぶが、既に遅く、隊員はドストエフスキーに触れ、不気味な音と共にゴーグルの内側が鮮血に染まる。


フィ「死んだ」


フィッツジェラルドがそう呟いたあとは、誰も話す者はおらず、緊張した場が生み出された。


皆は唇を硬く閉ざし、Aとドストエフスキーだけが笑っている。


そのまま沈黙が続くかと思われた矢先、眼鏡に手をかけながら安吾が険しい顔で口を開く。


安「妙な動きがあれば即射殺します」


静かに殺気立つ空気を壊すには十分な程の「寝たい」という願望が眉間のシワに現れている。


その言葉を合図にドストエフスキーは頷き立ち上がった。


ド「ええ、行きましょう。」


そう言って一歩踏み出した時、Aがドストエフスキーを呼び止める。


貴「いや、毒入りパンケーキのお礼をお言い忘れいてたと思ってね、おいしかったけど、あれ、人間の致死量の10倍位の味がしたけど?」


Aは上がっていた口角を更に上げ、ドストエフスキーを楽しそうに真正面から見やる。


ドストエフスキーも同様に口角が上がる


ド「“人間の致死量”だなんて、人間ではないあなたには関係ないでしょう?」


そう言い放てば、Aは突如俯き自分の足元を見る。


その表情は髪に隠され、わからない。


貴「………………………………あはっあははっははっ……あははははははははははは!!あーはっはははははははははは!!!フェージャ、ふふ、君、大丈夫?私が人間じゃないなら、はは、何だっていうのさ」


先程と一転し、Aはある種の狂喜を含んだ笑い声を空へ放つ。


ドストエフスキーは変わらない笑みでAを見つめる。


ド「そうですね、人間の世界に人間どころか世界を卓越した存在であるモノを指し示す言葉というのは数える程ですが………………ありふれた言葉で言うならば_______________









神、なのでしょうね。」

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夕焼け(プロフ) - 文才神がかってますね…最高です!更新頑張ってください! (2018年7月11日 22時) (レス) id: 41489a1304 (このIDを非表示/違反報告)
伊尾 - Liaさん» 更新停止本当に申し訳ありませんでした!!来週から毎日更新させていただきます。 (2018年3月1日 7時) (レス) id: 0dbda8d9b9 (このIDを非表示/違反報告)
Lia - とっても面白い!更新停止中で・・・また戻ってきてくださるのを待っています。 (2018年1月8日 11時) (レス) id: ea4e880386 (このIDを非表示/違反報告)
伊尾(プロフ) - ★紅雪華★紅時雨★さん» ありがとうございます!!頑張ります (2017年4月15日 23時) (レス) id: 6e4393709e (このIDを非表示/違反報告)
★紅雪華★紅時雨★ - とっても面白かったです!更新頑張ってください!応援しています! (2017年4月15日 17時) (レス) id: 971d5bf1f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊尾透霧 x他1人 | 作成日時:2017年4月5日 0時

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