59話 ページ9
貴方「はい。」
二宮「思ったより落ち着いてんな。部屋、あがっていい？」
貴方「あ、はい。」
えっと、とりあえず。
貴方「お茶いれますね。」
二宮「ありがと。」
社長、なんの用事なんだろう。
貴方「お待たせしました。」
あ。
貴方「パソコン見ました？」
二宮「これが原因か。エゴサするなって言ったよな？」
貴方「すみません。アプリの反応が気になっちゃって。改善点とかニーズとか学ばないとと思って。アプリは利用者ありきですから。」
二宮「でもさ、結果これを見て傷ついたんだろ。」
まあ、それは。
貴方「アンチが出ることぐらいはわかってました。私は大丈夫ですよ。それより、何か用事があっていらしたんですよね？どうなさいましたか？」
二宮「別に。Aのことが心配になっただけ。」
貴方「ご心配をおかけしてすみません。本当に大丈夫です。」
二宮「俺さ、前にも言ったけど、Aのこと好きなんだよ。だから、お前のことならよくわかる。陰で泣いたんだろうなとか。」
ば、ばれてる。
二宮「頼ってほしい。」
貴方「私、自分のことはいくら批判されても許せるんです。でも、アプリは自分の子供みたいなものだから、アプリに対して悪口言われるのはつらくて。しかも、私のせいでアプリの悪口を言われると。」
だめだ。涙が止まんない。
貴方「ごめんなさい。めんどくさいですよね。」
二宮「めんどくさいわけないだろ。」
私の涙をぬぐってくれる手が優しい。
やさしさにふれて、余計涙が止まらない。
こんなに優しくされたら。
貴方「好きになっちゃう。」
二宮「え？」
え、今の声に出てた？どうしよ。
貴方「あ、えっと。」
二宮「好きになってよ。俺もAのこと好きだよ。好きすぎてつらい。今すぐ抱きしめたいぐらい。」
貴方「でも、秘書と社長が付き合ったら。」
二宮「社内の風紀が乱れる？」
悪いうわさもたつかもしれないし。
二宮「仕事は仕事。プレイべーとはプライベート。それが大人の世界。Aはそんなこと気にしないの。社長の俺じゃなくて。二宮和也を見てよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 144人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りりか | 作成日時：2020年7月16日 16時
