LOVE BATTLE (ページ8)

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8話ページ8

櫻井「え？誰用？」

二宮「涼宮。」

涼宮？

櫻井「え、もう付き合ってるの？」

二宮「違う。今週末のパーティー、同行させるから。」

櫻井「なんだ。そういうことか。手配しておく。じゃあ、またあとで来るよ。」

二宮「うん。よろしく。」

わかったって言ったはものの、違和感だらけだな。
今までニノがパーティーに自分の秘書を同行させるなんてことはなかった。
いつも俺が代わりに同行していた。
秘書にパーティーに行きたいと懇願されるたびにめんどくさそうに断ってたニノが連れて行こうとするなんて。

涼宮のデスクを社長室に移動させるって言ったのも、不自然だ。
自分のテリトリーになるべく他人をいれないニノが四六時中涼宮といても大丈夫だって判断したってことだ。

涼宮のことを気に入ってるってことなのか？

ーあなたsideー

櫻井「涼宮、ちょっといい？」

貴方「はい。」

櫻井「涼宮のデスク午後には社長室に移動するから、準備しておいて。」

ん？社長室に移動？

貴方「あの、おっしゃってる意味がよくわからないんですが。」

櫻井「深く考えなくていいよ。とりあえず移動するってことだけ覚えておいて。」

貴方「は、はい。」

櫻井「あと、今週の金曜日空けといて。」

今週の金曜日？
確かになにも予定ないけど。
あ。

貴方「パーティーですか？」

櫻井「うん。そう。あ、ドレスとかはこっちで用意するから。」

貴方「承知いたしました。」

パーティーか。久しぶりだな。
私が前についてた専務。通称おじいちゃんは、パーティーのような華やかな場所が苦手で必要最小限しか参加しなかったのだ。
とは言ってもその前についてた常務。通称セクハラじじいは、パーティーが大好きで、ダンスパーティーにも積極的に参加していたので、パーティーという場自体は得意だ。

あ、そっか。さっき社長、連れていく女性のためにドレス選んでたし、それのフォローでついていくのかも。
どんな人なんだろう。かわいらしいしっかりした人なんだろうな。
私がちゃんとお守りしないと。