44話 ページ44
ー週末ー
貴方「ただいまー。」
母「Aー。お帰り。さ、準備して！」
ん？準備？話があるんじゃなかったっけ？
貴方「なんの準備？」
母「実はねーサプラーイズ！今日ね、お見合いなのよ。」
ん？お見合い？
貴方「お見合い？誰の？」
母「あなたのに決まってるでしょ。」
え！
貴方「ちょ、ちょっと聞いてないよ。」
母「だって言ってないもの。お相手はね、都内の会社を経営している方よ。とってもイケメンなんだから。」
そういう問題じゃないんだけど。
母「お母さんね、あなたのこと心配なのよ。浮いた話がほとんどなくて。あなたももうそんなに若くないでしょ。そろそろ守ってくれる人、探さないと。」
心配かけちゃってたんだ。
お見合い、行ってみようかな。
貴方「うん。わかった。準備するね。」
ーーーーーーーーーー
＠お見合い会場
どうしよう。緊張してきちゃった。
？？「ごめんなさいね。お待たせしました。」
この方がお母さまかな？
母「二宮さん、お久しぶり。」
、、、、え？
今、二宮さんって言った？
苗字が二宮で、都内で会社経営。
もしかして、、、
確か社長、今日がお見合いだったような、、、
二宮「お待たせしてしまって申し訳ありません。え？」
やっぱり。
貴方「えっと、、、こんにちは？」
二宮母「あなたたち、知り合い？」
二宮「俺の会社の社員。ね？」
貴方「はい。社長付の秘書をさせていただいております。」
母「あら、すごい偶然。」
偶然過ぎる。びっくり。。
二宮母「じゃあ、私たちはここにいなくても大丈夫そうね。和也、しっかりやるのよ。」
母「A、じゃあね。」
行っちゃった。
どこまでマイペースなの？！
二宮「えっと、、、、とりあえず食べるか。」
貴方「そうですね。いや、それにしてもびっくりしました。」
二宮「だな。こんな偶然あるんだな。」
どうしよう。なんか気まずい。
二宮「Aはさ、そ、その結婚がしたくてお見合いに？」
貴方「今すぐっていうわけではないんですけど、母に心配をかけちゃってるみたいなので、なるべく早く安心させてあげたいなとは思ってます。」
二宮「そっか、、。」
貴方「社長はどうなんですか？気になってる方いらっしゃるんですよね？」
二宮「うん。でも、相手は全然気が付いてなくてさ、困っちゃうよ。」
相手の人、どんな人なんだろう。
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作者名：りりか | 作成日時：2020年6月16日 14時
