5話 ページ5
貴方「社長。まだいらっしゃったんですね。」
二宮「なんだ。涼宮か。」
なんかすごく顔色悪いけど、大丈夫かな？
貴方「いつもこんな時間まで、残ってらっしゃるんですか？」
二宮「いや、今日はちょっと気になることがあって残ってただけ。」
気になること？
二宮「そうだ。ちょっと来て。」
貴方「は、はい。」
＠社長室
あ、新しいアプリのプログラミングか。
貴方「完璧に見えますけど。」
二宮「なんか足りないような気がするんだよな。味気ないというか。わくわく感がないというか。」
なるほどね。
貴方「これって、女性向けのアプリですよね？」
二宮「ああ。」
貴方「じゃあ、このローディングサイン、ハートにしたらどうですか？あと、ここのフォントこっちと同じにしたらかわいいと思います。」
二宮「、、、、あー。それだ。女性目線の配慮だ。サンキュ。助かった。もう戻っていいよ。修正する。」
貴方「それ、私にやらせていただけませんか？」
顔色悪いし、少しでもいいから休んでほしい。
二宮「は？お前、秘書課の配属だよな？」
貴方「はい。でも、大学は情報理工学科だったので、プログラミングは得意です。ここ、コメントオフにして二重ループにしたほうが効率的なのに、無駄な文書いてますよね？だいぶお疲れなんじゃないですか？休んでください。」
二宮「、、、悪い。頼んだ。」
貴方「はい。」
ーーーーーーーーー
二宮「、、、、い。、、、、きろ。」
ん？なんか呼ばれてる？
二宮「涼宮！起きろ！」
貴方「は、はい！」
あれ？私もしかして。寝てた？
貴方「申し訳ありません。アプリは。」
二宮「お前、覚えてないのかよ。終わってから力尽きるように寝てたけど。」
よかった。
よくやった。５時間ぐらい前の私！
貴方「すみません。一回家に帰って着替えてきます。」
二宮「ああ。、、涼宮ありがとな。助かった。」
貴方「いえ。私、社長のことを支えられるように頑張ります。だから、私にできることがあったら、なんでもおっしゃってください。では、失礼します。」
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作者名：りりか | 作成日時：2020年6月16日 14時
