40話 ページ40
社長、大丈夫かな？
二宮「A、ごめん。大丈夫だったから出てきていいよ。」
え？
？？「和也、あんたも結構やるじゃない。こんなかわいい女の子と付き合ってるなんて。」
誰？
二宮「こいつ、俺の姉ちゃん。」
お姉さま？
貴方「は、初めまして。和也さんの会社で秘書をやらせていただいております。涼宮Aと申します。」
静香「和也の姉の静香です。驚かせちゃってごめんね。っていうかあんた会社の女の子家にいれるってどういうことよ。しかも二人ともお風呂上り？このセクハラ野郎。」
二宮「ちげーよ。こっちにもいろいろ事情があるの。ね？」
貴方「はい。社長は善意で私のことを泊めてくださって。」
静香「まあ、いいや。あんたに伝言があってきたの。今週末お見合いだから。」
ん？社長がお見合い？
二宮「は？聞いてない。」
静香「そりゃそうでしょ。今言ったもん。」
二宮「やだよ。いかない。俺、今忙しいし。A、今週末休出にして。」
貴方「わ、わかりました。」
静香「いや、Aちゃんしなくていいよ。あんたさ、Aちゃん休ませてあげなさいよ。休みまであんたの休出に付き合うとかかわいそうでしょ。」
静香さん、結構はっきり言うんだな。
静香「大体あんた付き合ってる人いないでしょ？いいじゃない。お見合いぐらい。かわいい子よ。たぶん。」
二宮「なんだよ多分って。適当だな。今、俺気になってる子いるから行かない。」
静香「なんだーそういうことね。でも、もしかしたら、気に入るかもしれないじゃない。行ってみなさいよ。じゃ、私はそろそろ帰るわ。じゃあねー。」
二宮「おい、姉ちゃん。絶対行かないからな。」
静香「あ、そうだ。Aちゃん、これ私の連絡先だから。よかったら登録してね。」
貴方「はい。」
ーーーーーーーー
貴方「お見合い行くんですか？」
二宮「んー。行きたくないんだけど、さっきの姉ちゃんの不敵な笑みが気になるんだよな。」
確かに。なんか隠してるような感じはした。
(ピコン)
二宮「あ、姉ちゃんだ。やっぱりお見合い行くから、休出にしなくていいよ。」
ん？
貴方「はい。」
なんで急に考えが変わったんだろう。
まあ、いっか。
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作者名：りりか | 作成日時：2020年6月16日 14時
