31話 ページ31
佐藤「和也、普段家で何してるの？」
二宮「俺？ゲーム。涼宮のおかげでさ、最近ゲームのランクがあがってしょうがない。」
楽しそうで何より。
佐藤「Aちゃんのおかげ？」
二宮「そう。こいつの予定の組み方うまくてさ、仕事量は増えてるのに、家に帰れる時間が早くなったんだよ。」
え？仕事量増えてるの？
佐藤「へー。すごい。俺よくわからないんだけどさ、IT業界って繁忙期とかあるの？」
二宮「アプリのリリース前とかかな？あ、でも俺が最近忙しいのは新しいプロジェクトのせい。」
あ、そっか。シミュレーションゲームの分の仕事が増えちゃってるんもんね。
佐藤「へー、そうなんだ。」
二宮「アパレルは？」
佐藤「新作発表前かな。あとは、デザイン段階とかは忙しい半期に一回俺がデザインする洋服出してるからさ。」
二宮「半期に一回？すごい。こっちは２年に１回しか出せない。」
まあ、でもアプリを2年で完成させるのもすごいことだけどね。
佐藤「でも、良質なアプリばかりだからすごいよ。前回のというかこの前配信された実用アプリ、使ってるよ。便利だね。」
二宮「うん。あれは結構自信作。でも、今回は実用系じゃないよ。」
佐藤「え。そうなの？」
二宮「今回は娯楽ゲーム。健はやらなそうだな。まあ、でもその代わりに涼宮が実用アプリ作ってるからそっちを楽しみにしててよ。」
佐藤「やっぱりそうなんだ。」
え？
佐藤「Aちゃん、指名手配されてるよ。」
指名手配？
佐藤「この前、mine社のパーティーに行ったとき、この人見つけたら教えてくださいってこの写真見せられたんだよ。」
これ、、
貴方「私の社員証。」
二宮「え？mineの時の？」
貴方「はい。」
そこまでして私を。
二宮「汚い手使いやがって。」
佐藤「あ、安心して。俺はチクらないから。でも気を付けたほうがいいよ。mineの社長は裏社会とも関りがある。見つかったら何されるかわからないよ。」
二宮「ね、証拠ないの？」
え？
二宮「mineが個人データを盗むアプリを作ってた証拠。」
貴方「あります。いつか公表しようと思って証拠のデータコピーして持ってたんです。」
二宮「じゃあ、明日一緒に検察庁に行こう。そのデータを見せてmineをつぶす。」
一緒に行ってくれるのはうれしいけど、、、
貴方「社長まで巻き込むわけにはいきません。お気持ちはうれしいんですが、、」
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作者名：りりか | 作成日時：2020年6月16日 14時
