じゅういち。 ページ12
・
パニック状態だった頭を
整理したくて、ずぶ濡れのまま海岸に座る。
どうして涼介が
隣で座っているのか。。。
私のこと面倒なんじゃないの？
わからない、自分の気持ちが。
“死にたい”って思って
海に向かったのに、
助けてくれて良かったなんて思っている。
あ「“何で助けたの。”」
涼介「“死んで欲しくないから。”」
死んで欲しくないとかじゃないの。
私が死にたいんだ。
あ「“酷いこと言ったのに何で？”」
涼介「“Aは俺らのどこが嫌？”」
あ「“どこも嫌じゃない。”」
嫌だと思ったことは一度もない。
それなのに私は酷いことばかり言った。
涼介「“俺も。Aのこと何一つ嫌じゃねぇ。”」
あ「“私は自分が大嫌い。”」
人に迷惑をかける。
人に心配をかける。
話せない。 耳が聞こえない。
それが何より嫌だった。。。
涼介「“耳が聞こえないから？”」
涼介にコクリと頷く。
涼介「“じゃあ、俺がお前の耳になってやる。”」
え？
頭がついていかない。
見間違いでなければ、
“俺がお前の耳になってやる”と
書かれているはず。
涼介が私の耳に？
涼介「“生きる意味がわからないって言うなら、
俺のために生きればいい。”」
涼介「“俺がAに音を教えてあげる。”」
あ「“迷惑になるよ。”」
涼介「“俺がやりたいだけ。”」
涙が頬を伝う。
こんなことは生まれて初めて言われた。
なんとも言えないくらいの幸せが
一気に襲いかかる。
あ「“涼介、ありがとう”」
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そらるん。(プロフ) - 涼花さん» ありがとうございます！嬉しいです(泣)頑張ります｡・:＋° (2016年5月6日 20時) (
レス) id: cea685df70 (このIDを非表示/違反報告)
涼花(プロフ) - すごくこのお話好きです！楽しみにしてます！更新頑張ってください！！ (2016年5月5日 22時) (レス) id: 4daebc887a (このIDを非表示/違反報告)
そらるん。 - ハルさん» ありがとうございます！ご期待に応えられるよう頑張ります！ (2016年5月3日 12時) (レス) id: 9102524102 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - こういう感じの物語好きです。楽しみにしてます！更新頑張って下さい！ (2016年5月3日 11時) (レス) id: c726805769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらるん。 | 作成日時：2016年5月3日 10時
