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目的地も知らないまま発車した
高級車の後部座席で
バックミラー越しに感じる視線に
私は正直どうするべきかと戸惑っていた。
『 平野さん。』
「 うん？」
『 …………見過ぎです。』
「 だってAちゃん可愛いんだもん。」
『 ………………………。』
私、今日
耐えられるんだろうか。
会った瞬間から
髪の毛ふわふわだ可愛い！とか
Aちゃん唇プルプルだねぇ、とか
服装もめちゃくちゃ好き、とか
何か、
平野さんがいつもよりも、甘い。
デロッッッデロに、甘い。
前に座る彼からバニラの香りが
フワリと鼻を掠めて
まだ行き道なのに
ドキドキと音を立てる胸がバレないように
私は視線を窓の外へ向けた。
・
・
・
・
「 ーーーーじゃーんっ！！
俺のお気に入りの場所っ！」
『……………あの
、此処って………？』
視界いっぱい広がる、
緑、緑、緑。
都内の外れの山を登って
何処に辿り着いたのか、と車を降りれば
目の前に広がる景色に私は唖然とした。
確かに人が居ない場所とか言えど
こんな夜に……………、
………………森………？？？
頭の上にハテナを浮かべる私を見て
彼はふふっ、と笑った後
「 ここ少し進んだところに、穴場があるんだ。」
「 道細くて危ないから、
俺の服の裾、掴んでてね。」
と そう言うものだから
訳も分からず恐る恐る彼の服を掴めば
そんな私に満足そうな顔を見せると
どこか慣れたようにズンズンと道を進んで行った。
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まーみ(プロフ) - コメント失礼します！！このような場所からですが、ぱぴこさんの２作品目の小説を読みたいのですがパスワードがかかっており拝見したいのですが現状できない形なのでこちらからコメントさせていただきました。よろしければどのような形で教えていただけますでしょうか？ (2020年9月25日 22時) (
レス) id: 3bab88e64a (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 続きが気になります！更新楽しみにしてます！ (2020年9月12日 13時) (レス) id: ea80b9bbb5 (このIDを非表示/違反報告)
songon100(プロフ) - とっても好みのお話です！ドキドキ、楽しみです。 (2020年9月10日 22時) (レス) id: aff4ce9b37 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - なんかみっちゃん好きだなぁ。みっちゃんと結ばれる役で登場したいwww (2020年9月10日 22時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
ありちゃん(プロフ) - 続き楽しみです！ (2020年9月9日 21時) (レス) id: 2b4fe0a43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぴこ | 作成日時：2020年9月5日 0時
