アイドル紫耀くんとモブキャラ(私)の恋のお話。 (ページ9)

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まだ、頬が火照ってる。

少し肌寒い風も、この熱を冷ますには丁度いい。

今をときめく国民的スターの彼と
目があって、微笑まれて、
たった一言二言、話して。

こうならない人なんてきっと
居ないんじゃないかと思う。

『、、良い匂いがしたなぁ、、。』

見渡す、限り煌く東京の夜景。

うん、今日の出来事は

一生の良い思い出に________....

「あっ、

居た居た。」

_________ 再び

すぐ近くから聞こえた声と一緒に

程よい、甘いムスクの香りが鼻を掠めて

反射的に振り向けば

まさに当事者の彼が

窓から顔を覗かせ
私以外には人のいない
このバルコニーへと足を踏み入れた。

『っ、へ、、、！？！？

平野さっ、、！？』

アホ丸出しの間抜けな私の声も気に留めず

更に距離を近づけては
私と同じように手すりに近づいて

再び隣に並ぶ。

紫「急に居なくなるんだもん、

フロア見渡しても居なかったから。』

『、え、、、いやでも

、、、アキちゃんは？』

紫「？、あぁ！

さっきの子なら
あの後すぐメンバーの1人見つかったから

そいつに"後は頼んだ！"

って、言ってきた。」

" 廉っていう奴なんだけど～ "と話す平野さんは
もはやアキちゃんのことは
特に気に留める様子は無さそうで。

、、、アキちゃんみたいな美人な子に
あんなに分かりやすくアピールされてたのに

全然興味なさそうな事に対して
勿論、驚いてはいるんだけど

、、それ以上に

こうして再び彼と話していることに

驚きを隠さないでいるのだ。

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