2ヶ月と4週間 ページ10
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赤side
桃「、、ぅぅ、、、っはぁ、、ぁう、、」
早朝。
隣から聞こえてきた唸り声で意識が浮上する。
「こたき、、、？」
絶対寝癖ついてるだろ、という独特の感覚を覚えつつ体を起こし、荒い呼吸を繰り返す彼に近づいた。
どれくらいの間魘されていたのだろう。
さほど汗をかいてはいないし、顔色もそこまで悪くない。
1、2分といったところだろうか。
「こたきー、、大丈夫やで。」
とりあえず、布団からはみ出た肩をぽんぽんと叩きつつ声をかける。
昨晩はスムーズに眠りについていたから、今起きても睡眠不足ということはないだろうし、落ち着いて再び眠れるならそれはそれで。
そう思いしばらく声をかけ続けるが、良くなる気配がなく、少し不安を感じ始める。
優しく叩いていた手を少し強めようかと思ったそのとき、ぎゅっと閉じられていたその目が唐突に開かれた。
「小瀧、わかるか？」
意識さえ覚醒してしまえば、時間とともに治まっていくだろうと、勝手に安心していた。
しかし、その考えは甘かったみたいだ。
桃「、、、っはぁ、はぁっ、し、ごとっ、、」
「ん？」
桃「っ、、しごと、、いかなっ、、」
、、、、、仕事、？
「仕事はお休みやから、大丈夫やで。」
もしかして。
桃「おやすみっ、、あかん、、！っはぁ、、いかな、っ、、」
やはり、休止前の状態に意識が戻ってしまっているようだ。
何度も彼の顔を覗き込むけれど、その瞳はずっと虚ろで焦点が合わない。
声は聞こえているけれど、俺がいることは認識できていないらしい。
相変わらず不規則な呼吸の間に、行かな、行かな、と呪文のように繰り返す。
「な、小瀧。聞いてや。
小瀧は今、心が疲れてしまっとるんよ。
やからな、お休みせなあかんねん。」
投げ出された彼の手を握り、もう一方の手で肩を優しく叩きながらゆっくりと語りかける。
桃「っ、、はぁっ、あかんよっ、、、おやすみ、したらっ、、はぁ、、みんなが、、っ、、」
、、、、『みんなが』
どうしてもその続きが知りたくなってしまった。
わかっている。今すべきことは小瀧を落ち着かせること一択だと。それでも。
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ぱる(プロフ) - このお話が大好きで、何度も読み返しています。描写が細やかで、胸がギュッとなったり温かくなったり、メンバーと一緒にのんちゃんを見守っている気持ちになります。笑これからも楽しみにしています！！ (3月7日 23時) (
レス) @page25 id: b150b2b268 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 続編ありがとうございます！！これからもお話読むの楽しみにしています！！何回も読み返します！！ (1月18日 12時) (レス) @page3 id: e4a60325cd (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - 続編を書いて頂き、本当にありがとうございます。メンバーの声の掛け方や寄り添い方がそれぞれ違くて、いつも感動しています。無理せず作者様のペースで更新して頂いたら嬉しいです！ (1月18日 7時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ricoco | 作成日時：2024年1月18日 0時
