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望に、というよりは、みんなの意識を集めるように声を上げた淳太くん。
望は、淳太くんのサポートもあってか持ちこたえ、途中からは先程までと同様にみんなの話に合いの手を入れられるほどに回復していた。
桃「俺の、来年の抱負は、、、」
彼が話し出すと、暖かい空気の波が、ぶわんと彼を包み込んだような気がした。
思わず周りを見ると、ついさっきまで意識ギリギリだったはずのメンバーたちも含め、全員が優しい笑顔で彼を見据えていた。
望もそれに気付いたのか、ふふっ、と顔を綻ばせてから、再び話し始める。
桃「来年も、こうやってみんなと居りたい。みんなの、あったかーい笑顔をもっとたくさん見れる年にしたい。」
一瞬の間。
その直後、さらに数倍暖かく広がった波が、彼を包み込む。
「そやな、そうしよ。」
赤「あったりまえやろ！」
青「おん、そうやな。」
紫「それむっちゃええやん！」
黄「ええ抱負やね。」
緑「のんちゃんの笑顔もいっぱい見せてな。」
みんなのストレートな反応が予想外だったのか、望の顔はあっという間に真っ赤に染まった。
そんな顔でみんなを見渡して、以上！解散！、なんて、照れてるのバレバレですよ、小瀧さん。
とはいえ時間的にも忘年会はお開きに。
帰り際、全員が店を出て、タクシーを待っていると、おもむろに空を見上げた望。
吐き出される白い息が闇とネオンに混ざり、彼の整った横顔をより引き立てる。
「望、楽しかった？」
普段だったらこんなときに声をかけることはないのに。
まるで彼を真上から包む夜空に嫉妬しているみたいだ。
そんなことを考える俺も、大概酔っぱらい。
桃「楽しかったで。今年で、一番。」
そう言って子どもみたいに笑った彼は、夜空に煌めくどの星よりも、輝いていた。
「5ヶ月と20日」fin.
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ぱる(プロフ) - このお話が大好きで、何度も読み返しています。描写が細やかで、胸がギュッとなったり温かくなったり、メンバーと一緒にのんちゃんを見守っている気持ちになります。笑これからも楽しみにしています！！ (3月7日 23時) (
レス) @page25 id: b150b2b268 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 続編ありがとうございます！！これからもお話読むの楽しみにしています！！何回も読み返します！！ (1月18日 12時) (レス) @page3 id: e4a60325cd (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - 続編を書いて頂き、本当にありがとうございます。メンバーの声の掛け方や寄り添い方がそれぞれ違くて、いつも感動しています。無理せず作者様のペースで更新して頂いたら嬉しいです！ (1月18日 7時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ricoco | 作成日時：2024年1月18日 0時
