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5ヶ月と20日 ページ5

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黄side






「じゃあ、今年もお疲れ様でした!


かんぱーい!」






「「かんぱぁ〜い!」」






7つのグラスが中央に向かって掲げられる。


みんなの喉がごくごくと小気味よく動き始めたのを見届けて、俺も目の前の"5%の黄昏"に口をつけた。










今夜は忘年会。


久しぶりに全員のオフが確保されたので、ここぞとばかりに開催された。


しかも、なんと、のんちゃんの1件以来初の外飲み。




ガヤガヤと自由に話しながら食事に手をつけ始めるみんなを眺めながら、ここに至るまでを思い返す。










***








全員のオフ日の1週間前。


照史とふたりで、忘年会の予定をなんとなく決めておこうと話し合っていた。


買い出しは誰が行く、とか、出前どうする、とか、当たり前のように家飲みにしようとしていた俺らだったが。







桃「その日、外がええ。」







今日は少し調子が良いからと、ソファでギターをいじっていたのんちゃんが、急にこちらを振り返った。






橙「外って、、、外食ってことやんな?」






照史が、思わず、といった調子で問い返すと、こくっ、と真面目な顔で頷いたのんちゃん。






桃「せっかく全員集まるんやろ。ちょっとええとこ行こうや。」






あまりにも力を込めて話すから、無理しているのではと思い、素直に聞き入れることができない。







「、、、のんちゃん、無理しとるんやない?」



橙「そや、宅飲みでも十分楽しいやん。」






照史の言葉にも頷いてみたけれど、のんちゃんの表情は変わらない。






桃「ちゃうねん。気遣っとるんやなくて。

俺がみんなと行きたいねん。

ちょっと無理してでも、頑張りたい。」





そう言い切るのんちゃんの瞳はどこまでも真っ直ぐで。



自分の気持ちに嘘をつかず、はっきりと伝えてくれたことがなにより嬉しかった。


きっとそう思ったのは照史も同じ。



照史と目を合わせた後、のんちゃんに微笑みかける。








「のんちゃん、ありがとう。お店探しとくな。」







嬉しいと恥ずかしいが混ざった顔ではにかんだのんちゃんの頭を、照史が優しく撫でた。



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ぱる(プロフ) - このお話が大好きで、何度も読み返しています。描写が細やかで、胸がギュッとなったり温かくなったり、メンバーと一緒にのんちゃんを見守っている気持ちになります。笑これからも楽しみにしています!! (3月7日 23時) (レス) @page25 id: b150b2b268 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 続編ありがとうございます!!これからもお話読むの楽しみにしています!!何回も読み返します!! (1月18日 12時) (レス) @page3 id: e4a60325cd (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - 続編を書いて頂き、本当にありがとうございます。メンバーの声の掛け方や寄り添い方がそれぞれ違くて、いつも感動しています。無理せず作者様のペースで更新して頂いたら嬉しいです! (1月18日 7時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ricoco | 作成日時:2024年1月18日 0時

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