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小瀧は先日、病院を出られないかと先生に尋ねたらしい。
先生が理由を聞くと、面会時間の制限が彼にとって最も大きな問題だったそうだ。
いつも面会時間のギリギリまで残っている俺ら。
それまで小瀧の様態が安定していても、次の日の朝再び訪れたときには前夜のことが嘘だったかのように悪化している時がある。
身体的なものであれば俺らにもどうしようもないから仕方ないのだが、精神的な不調はそうもいかない。
俺らがそばにいられれば違ったかもしれないと思うことは少なくなかったし、それをメンバー同士で病室で話していることもあった。
遠い意識の中で、小瀧にも聞こえてしまっていたのかもしれない。
ともかく、お許しが出たのならこちらとしても、おそらく小瀧本人からしても嬉しい話のはずだ。
「条件」というのは、大きく分けてふたつ。
ひとつは、ここから約2週間で望の体調が安定すること。
もうひとつは、だいたい想像できていたけれど、ひとりで生活することはできない彼を支えるため、というか、ひとりに"させない"ためのものだった。
基本的に一人以上は彼の面倒を見れる人がついていること、定期通院や報告を怠らないこと、など。
そんなんあたりまえやろ、とマウントにも似た小さな苛立ちを抱いたのはみんな一緒だったみたいで。
みなさんならそうしてくれるとは思いますが、
と先生に言われたと、淳太が笑いながらフォローしてくれた。
黄「じゃあ、みんなおっけー、ってことで。
マネージャーにも相談して、多少仕事は調節してもらうことになると思う。」
青「望にはまだ伝えてへんてことよな。」
黄「おん、全方面の了承が得られたら伝えようと思っとる。」
最後にもう一度全員と目を合わせた淳太に頷いて返した。
急激な真面目ムードで生まれた絶妙な間。
それを壊すことなく切り開いてくれたのは、やっぱり。
橙「いやぁ、にしても望が直談判とはなぁ。なんや嬉しいな。」
にひっ、と笑って酒を煽った彼を筆頭に、そうやね、とみんなの空気が柔らかくなる。
それぞれ自由に喋りだしたにも関わらず、それらは全て小瀧のことで。
みんな小瀧好きすぎやろ、と思いつつも、彼の退院話を聞いてから頬の緩みが抑えられない自分も大概。
すでにふにゃふにゃになりかけている�陲舛磴鵑力辰冒蠶箸鯊任舛弔帖⊂�しぬるくなったビールに再び口をつけた。
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ぱる(プロフ) - このお話が大好きで、何度も読み返しています。描写が細やかで、胸がギュッとなったり温かくなったり、メンバーと一緒にのんちゃんを見守っている気持ちになります。笑これからも楽しみにしています！！ (3月7日 23時) (
レス) @page25 id: b150b2b268 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 続編ありがとうございます！！これからもお話読むの楽しみにしています！！何回も読み返します！！ (1月18日 12時) (レス) @page3 id: e4a60325cd (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - 続編を書いて頂き、本当にありがとうございます。メンバーの声の掛け方や寄り添い方がそれぞれ違くて、いつも感動しています。無理せず作者様のペースで更新して頂いたら嬉しいです！ (1月18日 7時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ricoco | 作成日時：2024年1月18日 0時
