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しばらくそのまま待っていると、体勢を保つのが辛くなったのか、腕にずっしりと重みがかかった。
背中の動きは落ち着いて、口元を隠すこともなくなったから、おそらくもう吐き気はないのだろう。
水を手渡して一緒に支えながら口をゆすがせる。
声に全く反応を示さないあたり、ほとんど意識はなくされるがままという状態。
洗面器をそっと手放させ、ささっとその場で軽く片付けてすぐに背中を支えに戻る。
ほとんど全体重を俺にかけているから、いつもの感じだとこのまままた眠っていくのだろうというところだが、不安なのは未だ整わない不規則な呼吸。
「のぞむー、まだ具合悪いか？はまちゃんここにおるから怖いことなんもないで。」
ぽた、ぽた、と落ちる涙。
その目はうっすらと開いているものの、この空間を捉えてはいない。
桃「はぁ、、っ、ひぅ、、、ぁ、、ぅ、、」
酷くなる前に呼吸を整わせようと、一定のリズムでゆっくりと背中を叩くが、無意識下ではあまり効果はなさそうだ。
ふと、呼吸の合間になにか呟いていることに気が付く。
反射的に、なんの躊躇もなく、口元に耳を寄せた。
小さく形をつくるそこから聞こえてきたのは。
桃「、ぅ、、、、め、なさ、、、っはぁ、、、
も、ゃめ、、、」
心臓がドクリと脈打つ。
体が、固まる。
その隙に、固まった腕の中の彼は呼吸がどんどん早まって、背中が大きく上下し始める。
桃「はぁっ、はぁっ、ひっ、、、や、、、うぅ、、、
ったいぃ、、、ごめ、なさ、、だ、だして、くださ、、、も、むりっ、や、、、、
ぅぅ、っは、、はぁっ、、」
、、、なんやねん、それ。
彼が受けていた惨状の片鱗が見えた気がして、思わず絶句した。
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ぱる(プロフ) - このお話が大好きで、何度も読み返しています。描写が細やかで、胸がギュッとなったり温かくなったり、メンバーと一緒にのんちゃんを見守っている気持ちになります。笑これからも楽しみにしています！！ (3月7日 23時) (
レス) @page25 id: b150b2b268 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 続編ありがとうございます！！これからもお話読むの楽しみにしています！！何回も読み返します！！ (1月18日 12時) (レス) @page3 id: e4a60325cd (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - 続編を書いて頂き、本当にありがとうございます。メンバーの声の掛け方や寄り添い方がそれぞれ違くて、いつも感動しています。無理せず作者様のペースで更新して頂いたら嬉しいです！ (1月18日 7時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ricoco | 作成日時：2024年1月18日 0時
