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隣から、もぞもぞと布団を乱す気配がして目が覚めた。
「のぞむ、？、、、」
寝苦しそうに何度も寝返りを打つ望。
とりあえずトントンと一定のリズムでお腹のあたりを叩いてみる。
どれくらいの間眠っていたのだろうか。
激しい睡魔に襲われつつも、なんとか彼が眠るまで持ちこたえたところまでは覚えているが。
起こすべきかどうか悩みつつ、未だゆらゆらと体を揺らす彼を落ち着けるように撫でる。
その時。
うっすらと目が開いたと思えば、口を小さくパクパクと動かすから、思わず口元に耳を寄せる。
しかし、なにも発さぬまま、じわりと目に涙を浮かべた。
、、、もしや。
ひとつの仮定が浮かんで動こうとした瞬間、なんの前触れもなくがばりと上半身を起こした彼。
その両手は口元を覆っている。
、、、やっぱり、、！
近くに置いてあった洗面器をすばやく手渡すと、ほぼ無意識的に両手で抱え込んだ。
すかさず横から手を伸ばし片手を背中に添え、反対の手は一緒に洗面器を支えてやる。
「望、我慢せんと、出してまい。」
言っている間も波打つ背中。
少し可哀想だけれど、その動きに合わせて強めに背中を摩る。
桃「、っ、っ、、ぅ、、、、っけほ、ぇほ、」
力なく吐き出された吐瀉物の上に、ぽたぽたと滴る涙。
「しんどいなぁ、、まだ持っとくか？」
おそらく意識は半分あるかないかくらい。
俺の声は届かなかったみたいだ。
起き抜けに吐いてしまうことは、入院時から頻繁にあった。
特に今日みたいに調子が悪いと言って寝付いた時は、睡眠の質が悪かったり悪夢を見てしまったりで、精神的にも身体的にも追い詰められて体が拒否反応を示すことがあるらしい。
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ぱる(プロフ) - このお話が大好きで、何度も読み返しています。描写が細やかで、胸がギュッとなったり温かくなったり、メンバーと一緒にのんちゃんを見守っている気持ちになります。笑これからも楽しみにしています！！ (3月7日 23時) (
レス) @page25 id: b150b2b268 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 続編ありがとうございます！！これからもお話読むの楽しみにしています！！何回も読み返します！！ (1月18日 12時) (レス) @page3 id: e4a60325cd (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - 続編を書いて頂き、本当にありがとうございます。メンバーの声の掛け方や寄り添い方がそれぞれ違くて、いつも感動しています。無理せず作者様のペースで更新して頂いたら嬉しいです！ (1月18日 7時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ricoco | 作成日時：2024年1月18日 0時
