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再びふっと意識が浮上した感覚で、自分が夢の世界に向かっていたことに気付く。
先程より短いスパンでコクコクと船を漕いでいたような気がする。
こんなことならいっそ昼寝をしてしまおうかと、暖かい日のもとで考えていると、唐突に隣からそろりと腕が伸びてきた。
それは俺の肘あたりの布を控えめに摘む。
桃「っ、はまちゃ、」
どうした、と言う前に、彼の顔を見遣り、その顔色と表情でなんとなく察する。
ん？、と表情だけで優しく問うと、短い呼吸をひとつしてから口を開いた。
桃「っ調子、わるい、かも、、」
申し訳ない、という気持ちを顔に浮かべつつおずおずと切り出すから、大丈夫という意を込めて背中に手を回す。
「そか、教えてくれてありがとうな。」
会話にはまだ余裕がありそうだったので、
どの辺が調子悪いん？、とストレートに聞くと、
ざわざわするだけ、と自身の胸をさすった。
おそらく軽いフラッシュバックとか、一時的な不安感とか、そんなところだろう。
「薬、飲んどくか？」
桃「、、、まだ、ええ。」
「ん、りょーかい。」
俺の個人的な意見としては、苦しむ彼をできるだけ見たくないので、少しでも不快感を感じたら薬を飲んで欲しい。
しかし、薬に頼りすぎず、自力でなんとかできるようになっていくことも大切だとわかっているから、その塩梅が難しい。
彼なりの頑張りはもちろん尊重したい。
「ちょっと横んなるか？寝られへんかもしれんけど。」
逡巡した結果、こくりと頷いたのを見届けて、彼の腰を支えて立ち上がる。
すぐ近くに敷いてある布団に横たわらせると、間髪入れずに視線が刺さった。
「そんな不安そうな顔せんでも、隣におるから大丈夫やで。」
どうやら、まだ立っている俺を見て、ソファに戻ってしまうのではないかと思ったらしい。
水とかいろいろ持ってくるだけやから、
と諭すと、ようやく素直に目を閉じたので、その隙に急いで必要そうなものを近くに持ってくる。
ほんの少しだけ呼吸の早い彼の隣で横になると、急に睡魔がぶり返して、俺の方が先に寝てまいそうやなぁ、なんてどこか遠くのほうで思っていた。
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ぱる(プロフ) - このお話が大好きで、何度も読み返しています。描写が細やかで、胸がギュッとなったり温かくなったり、メンバーと一緒にのんちゃんを見守っている気持ちになります。笑これからも楽しみにしています！！ (3月7日 23時) (
レス) @page25 id: b150b2b268 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 続編ありがとうございます！！これからもお話読むの楽しみにしています！！何回も読み返します！！ (1月18日 12時) (レス) @page3 id: e4a60325cd (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - 続編を書いて頂き、本当にありがとうございます。メンバーの声の掛け方や寄り添い方がそれぞれ違くて、いつも感動しています。無理せず作者様のペースで更新して頂いたら嬉しいです！ (1月18日 7時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ricoco | 作成日時：2024年1月18日 0時
